妙典駅

妙典駅について

妙典駅（みょうでんえき）は、千葉県市川市富浜一丁目に位置する東京メトロ東西線の駅です。駅番号はT-21で、東西線の中では最も新しい駅として知られています。この駅は、かつて下妙典信号所として機能しており、行徳検車区への入出庫線が分岐する場所でした。行徳駅を始発としていた列車は、妙典駅の開業に伴い、全て当駅始発・終着へと変更されました。

歴史

妙典駅の歴史は、1969年の下妙典信号所設置に遡ります。その後、1997年に新駅建設工事が始まり、1999年に駅名が「妙典駅」に決定、2000年1月22日に開業しました。総工費は約56億6,000万円でした。開業後、同年4月には商業施設「M'avみょうでん」がオープンし、駅周辺の利便性が向上しました。2004年には、営団地下鉄の民営化に伴い、東京メトロに継承されました。

2007年にはICカード「PASMO」の利用が開始され、2012年には太陽光発電システムが導入されるなど、環境への配慮も進められています。2015年には、1番線で大開口ホームドアの実証実験が行われ、同年6月には発車メロディが導入されました。

駅構造

妙典駅は、島式ホーム2面4線を有する高架駅です。外側の1・4番線が本線として使用され、内側の2・3番線が待避線として利用されています。ホームの幅は中野方面が10メートル、西船橋方面が6.5メートルとなっています。駅の近くには深川検車区行徳分室があり、入出庫駅としての機能も担っています。

駅構内には、1階の改札口から3階のホームへと繋がる階段やエスカレーター、エレベーターが設置されており、バリアフリーにも配慮されています。トイレは1階の改札内にあり、多機能トイレも併設されています。

のりば

当駅では、各駅停車が快速の通過待ちを行うことがありますが、日中時間帯は葛西駅で行われます。快速列車の運行時間帯には、待避の有無に関わらず、各駅停車は2・3番線を使用します。

発車メロディ

2015年6月12日から、向谷実氏が作曲した発車メロディが使用されています。1・2番線では「A Day in the METRO」、3・4番線では「Beyond the Metropolis」が流れます。

駅高架下商業施設（M'avみょうでん）

駅高架下には商業施設「M'avみょうでん」があり、様々な店舗が出店しています。詳細な店舗情報は、メトログルメ・ショッピングセンター公式サイトで確認できます。

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は48,489人で、東京メトロ全130駅中76位です。開業以来、乗降人員は増加傾向にあります。

駅周辺

駅南側には首都高速湾岸線と千葉県道179号船橋行徳線が、北側には千葉県道6号市川浦安線が走っています。江戸川河口付近はハゼ釣りの名所としても知られており、釣り船が多く係留されています。駅東側の妙典地区は、行徳地域の一部として区画整理が進められ、高架下には「M'avみょうでん」が広がっています。

バス路線

東口ロータリーには京成トランジットバスの路線が乗り入れています。また、駅南東側には『富浜』バス停があり、羽田空港行きリムジンバスも停車します。2024年4月には、『富浜』バス停が『妙典駅』に編入されましたが、始発から9時台までは旧『富浜』乗り場からの発着となります。市川市コミュニティバス行徳ルートや羽田空港リムジンバス乗り場では、引き続き『富浜（妙典駅）』の名称が使用されます。

隣の駅

東京メトロ東西線において、妙典駅の隣は以下の通りです。

快速・通勤快速：通過
各駅停車：行徳駅 (T-20) - 妙典駅 (T-21) - 原木中山駅 (T-22)

参考文献

『帝都高速度交通営団史』東京地下鉄、2004年12月。

外部リンク

妙典駅/T21 | 路線・駅の情報 | 東京メトロ

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