原木中山駅

原木中山駅

原木中山駅（ばらきなかやまえき）は、千葉県船橋市本中山七丁目にある、東京地下鉄（東京メトロ）東西線の駅です。駅番号はT22。船橋市に所在しますが、ホームの一部は市川市との境界付近に位置しており、両市民の利用が多いのが特徴です。

歴史

駅名は、市川市の「原木」と船橋市の「本中山」の地名を合成したもので、営団地下鉄（現・東京メトロ）では初の合成駅名です。1918年までは東葛人車鉄道が駅近くを走っていました。かつては、成田新幹線計画があり、その用地の一部が取得されていたという歴史も持っています。

年表

1969年（昭和44年）3月29日：開業。
2004年（平成16年）4月1日：帝都高速度交通営団民営化に伴い、東京地下鉄に継承。
2007年（平成19年）3月18日：ICカード「PASMO」の利用開始。
2013年（平成25年）8月27日：太陽光発電システム導入。
2015年（平成27年）6月12日：発車メロディ導入。

駅構造

相対式ホーム2面4線を有する高架駅です。中央の2線は通過線で、外側の2線が待避線となっています。副本線への分岐器通過速度制限があり、かつては65km/hと40km/hの速度制限がありました。開業時には西船橋方面への分岐器が設置されていましたが、後に撤去されたため、通常は当駅での折り返しはできません。しかし、トラブル時には原木中山行きの列車が運行されることがあります。

駅構内には、1階改札口から中2階を経由して2階ホームへ繋がる階段と、中2階と各ホームを結ぶエスカレーター、そして1階改札口から直接ホームへ繋がるエレベーターが設置されています。トイレは1階改札内にあり、多機能トイレも併設されています。

のりば

当駅では、各駅停車が快速の通過待ちを行うことがあります。以前は朝夕ラッシュ時に多くの列車が快速を待避していましたが、現在は妙典駅での待避が中心です。ただし、妙典駅始発の列車が通勤快速の後を追う場合、西船橋駅からの各駅停車が当駅で通勤快速を待避することがあります。

発車メロディ

2015年6月12日から、向谷実氏作曲の発車メロディを使用しています。1番線は「A Day in the METRO」、2番線は「Beyond the Metropolis」です。

駅高架下商業施設

駅高架下には「メトロセンター原木中山」があり、様々な店舗が営業しています。

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は26,349人で、東京メトロ全130駅中116位です。

駅周辺

駅周辺には、市川市との境界があり、市川市民の利用も多いです。周辺には、下総中山駅（JR総武本線）や二俣新町駅（JR京葉線）があります。また、首都高速湾岸線、東関東自動車道、京葉道路、東京外環自動車道といった大型道路が近くにあり、国道14号や複数の県道も通っています。

2019年には、江戸川を挟む高谷地区と妙典地区を結ぶ妙典橋が開通し、舞浜方面への交通アクセスが向上しました。駅周辺は住宅地ですが、西側の田尻地区には工場や倉庫も混在しています。周辺地域では学校不足や待機児童の問題があり、マンション規制や学校整備の必要性が指摘されています。

市川市側は市街化調整区域であり、防災機能の確保と公園整備が計画されています。また、船橋市との合併や政令指定都市への移行、駅周辺の再開発、公共施設の建て替えなどが検討されています。

江戸川河口付近はハゼ釣りの名所として知られており、かつてはホームに「江戸川ハゼ釣り場下車駅」と表示されていたこともあります。

毎月第一土曜日には、駅前ロータリーで朝市が開催されています。

バス路線

駅最寄りのバス停は「原木中山駅」ですが、駅からは少し離れた市川市信篤公民館前にあります。運行本数が少ないため、改善が望まれており、市川市議会からは路線バス復活の要望も出ています。

京成トランジットバス原木線（二俣01系統）：本八幡駅行、二俣新町駅行

その他

東西線で使用される電車には、すべて行先表示器に「原木中山」の表示コマが用意されています。これは、かつて国鉄ストライキ時に西船橋駅に入線できない場合を想定し、当駅での折り返し運転を計画していたためです。しかし、前述の通り、現在当駅での折り返しは不可能となっています。

隣の駅

東京地下鉄（東京メトロ）

東西線

■快速・■通勤快速（通勤快速は中野方面のみ運転）

通過

■各駅停車

妙典駅 (T 21) - 原木中山駅 (T 22) - 西船橋駅 (T 23)

脚注

注釈

出典

利用状況に関する資料

東京地下鉄の1日平均利用客数
地下鉄の統計データ
千葉県統計年鑑

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]

外部リンク

* 原木中山駅/T22 | 路線・駅の情報 | 東京メトロ

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