姜桂題

姜桂題（きょう けいだい）

姜桂題は、清末から民国初期にかけて活躍した北洋系の軍人です。彼は清朝、北京政府、そして安徽派に属し、特に熱河都統として長い期間にわたり軍の指揮を取っていました。字は翰卿といいます。

清代での経歴

若い頃は捻軍に参加し、清朝に対する反乱に身を投じましたが、やがて鎮圧を担う僧格林沁の軍に帰順しました。1863年には、太平天国軍や捻軍との戦いで功績を上げ、管帯という地位に昇格します。1866年には、左宗棠に従い回民蜂起にも参加し、その活躍が認められ総兵に任命されました。その後、各地で捻軍や回族相手の戦闘を指揮し、多くの栄誉を受けました。その一環として、広東の瓊州鎮総兵、さらに雲南臨元鎮総兵に昇進しました。

1883年、毅軍に参加し旅順を守備するものの、1894年の日清戦争では日本軍の侵攻に直面し、旅順を放棄して撤退します。このため、軍職から罷免されました。

再起のチャンスが与えられたのは1895年で、袁世凱によって新建陸軍の編成に参加しました。彼は軍長の職務を担い、1899年に武衛右軍の編成で全軍を率います。

義和団の乱では義和団討伐に成功し、西太后と光緒帝を北京に迎え入れる功績を挙げました。彼はその後も、地方防衛や治安維持の任務を果たし続けました。

民国時代の活動

1911年の辛亥革命時には京畿を防衛し、合併した軍を指揮しました。この時の功績が評価され、太子少保の待遇を受けました。その後、1912年には熱河省へ移駐し、署熱河特別区都統に任命されました。1915年には、袁世凱の皇帝即位を支持し、一等公に封じられるなど、袁政権における重臣としての地位を確立しました。

しかし、1916年に袁が死去すると、彼は安徽派に属し、段祺瑞を支援しました。その後、各地の軍閥との争いが続く中、姜も影響力を失うことなく、熱河都統としての地位を維持しました。

1920年には、安直戦争の勃発直前に調停を試みましたが、これには成功しませんでした。彼はその後も熱河都統の地位に留まりますが、1922年1月16日に北京で亡くなりました。享年79でした。彼の死後、熱河では軍閥間の争奪戦が繰り広げられ、彼の後任には奉天派の汲金純が就任しました。姜桂題の軍事的な功績は今なお評価されています。

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