孔祥明

孔祥明（コン・シャンミン）

孔祥明（1955年9月10日 - ）は、中国四川省成都出身の囲碁棋士で、中国囲棋協会に所属し八段の段位を持ちます。中国の女流棋士の先駆者として知られ、初の八段に昇段した人物です。

経歴

8歳で父親から囲碁を学び始め、10歳で成都の囲碁学校に入学。その後、1973年に国家囲棋集中訓練隊に入りました。1974年には日中囲碁交流で訪日選手団に加わり、1978年と79年の全国個人戦女子の部で連続優勝を果たします。1979年には第1回世界アマチュア囲碁選手権戦に中国代表として出場し、5位に入賞しました。

1982年に六段に認定され、プロ棋士となります。1985年には八段に昇段。人民解放軍分会顧問も務めました。

私生活では、1980年に聶衛平と結婚し、一子である孔令文をもうけましたが、1991年に離婚。その後、孔令文と共に日本へ移住しました。1998年から1999年にかけて、囲碁関西誌上で関西棋院の女流・若手棋士との三番勝負「志明戦」に出場。2001年に再婚して中国に帰国し、中国の棋戦に参加しています。2012年には女子国手戦で27年ぶりに棋戦優勝を果たしました。

タイトル歴

全国囲棋個人戦女子部：1978年、1979年、1984年
全国囲棋名手招待戦：1979年
中原杯囲棋招待戦：1980年
全国囲棋精鋭戦：1984年
商業杯囲棋元老招待戦：2011年
全国女子囲棋[[国手戦]]：2012年

その他の棋歴

日立杯ペア碁トーナメント戦：準優勝（1998年、劉小光とペア）、3位（2003年、張文東とペア）
世界アマチュア囲碁選手権戦：5位（1979年）

日中囲碁決戦

1984年：0-2 小林覚、0-2 東野弘昭
1986年：1-2 時本壱、1-2 坂口隆三

志明戦 (1998-1999年)

2-0 芦田磯子
2-1 小西和子
2-0 榊原史子
2-1 長谷川宏
1-0 今井一宏

家族

息子は日本棋院の棋士である孔令文。
2014年には、小学4年生の孫（孔令文の息子）が日本第35回少年少女囲碁大会に出場し、予選で山下敬吾九段の息子を破り、7位入賞を果たしました。

参考文献

『2010囲棋年鑑』中国囲棋協会、2011年

外部リンク

新浪囲棋棋手資料「孔祥明」
WWGO「志明戦」

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