張文東

張文東（ちょう ぶんとう）

張文東（1969年5月5日 - ）は、中国の囲碁棋士。北京市出身。中国囲棋協会に所属し、九段の段位を保持。
中国囲棋協会副事務総長、中国囲棋甲級リーグ戦組織委員会副主任も務める。

棋士としての歩み

8歳で囲碁を始め、11歳で体育学校に入学。12歳で国家集中訓練隊に入るという恵まれた環境で才能を伸ばしました。1982年に初段となり、1988年には世界アマチュア囲碁選手権戦で優勝。その実力を早くから示しました。

1989年には、臨時トーナメントである健力宝杯で、馬暁春、劉小光といった強豪を破って優勝するという快挙を達成。1990年には全国囲棋個人戦で5位入賞を果たし、十強戦、新体育杯戦リーグにも参加するなど、中国囲碁界で頭角を現しました。

1992年には名人戦の挑戦者となりますが、馬暁春に1-3で敗れ、名人位獲得はなりませんでした。しかし、1993年には全国囲棋個人戦で優勝し、同年九段に昇段。2000年には棋聖戦で準優勝するなど、常にトップ棋士として活躍しました。

1980年代には、藤沢秀行が訪中した際に指導を受け、その風貌から「100万年前」という渾名を付けられたというエピソードも残っています。

中国囲棋甲級リーグ戦では、北京大宝チームに所属し、2001年からは主将を務め、2009年まで長きに渡ってチームを牽引しました。中国棋士ランキングでは、1997年に7位を記録しています。また、1995年から99年まで北京大学史学部で学び、囲碁以外の分野でも研鑽を積みました。

タイトル歴

健力宝杯招待試合 (1989年)
全国囲棋個人戦 (1993年)
五牛杯王位戦 (1996年)

その他の棋歴

国際棋戦

日中囲碁決戦
1987年 0-2 大矢浩一
日中スーパー囲碁
1989年 3-1（○苑田勇一、○羽根泰正、○大平修三、×山城宏）
1991年 1-1（○片岡聡、×淡路修三）
1992年 0-1（×依田紀基）
1993年 0-1（×加藤充志）

国内棋戦

名人戦 挑戦者 (1992年)
棋王戦 挑戦者 (1995年)
棋聖戦 準優勝 (2000年)
中国囲棋甲級リーグ戦
2000年（北京大宝）14-8
2001年（北京大宝、主将）11-10
2002年（北京大宝、主将）10-12
2003年（北京大宝、主将）9-9
2004年（北京大宝、主将）7-10
2005年（北京大宝、主将）3-11
2006年（北京大宝、主将）5-7
2007年（北京大宝、主将）1-0
2008年（北京大宝）
2009年（中信北京）

外部リンク

新浪囲棋「張文東」
围棋吧 「张文东」

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