学校法人北星学園

学校法人北星学園は、北海道札幌市に本部を置く学校法人であり、北星学園大学をはじめとする複数の教育機関を運営しています。その歴史は、1887年にアメリカ人宣教師サラ・クララ・スミスによって創設された「スミス塾」に遡ります。この塾が、現在の北星学園女子中学高等学校の前身です。

学園の変遷

スミス塾はその後、「スミス女学校」として正式に認可され、1894年には「北星女学校」と改称しました。1943年には財団法人北星高等女学校となり、1946年には財団法人北星学園となりました。この「北星」という名称は、新渡戸稲造らの助言によって、新約聖書の一節「Shine Like Stars～」に由来して名付けられました。

1951年には、北星学園女子短期大学が開学し、同時に学校法人北星学園へと改称しました。1962年には北星学園大学が設立され、1964年には大学キャンパスを現在の大谷地に移転しました。その後も、高等学校や大学学部の新設が進められ、1987年には学園創立100周年を迎えました。

100周年を記念して、稚内市と合同で稚内北星学園短期大学を設立し、運営にも協力しました。また、1989年には宣教師館を移転改修し、「北星学園創立百周年記念館」として設置されました。

教育理念と活動

北星学園の教育理念はキリスト教に基づいています。北星学園大学にはチャペルが設置されており、宗教活動も行われています。また、第二次世界大戦後50年にあたる1995年には、平和実現への願いを込めて平和宣言を発表しました。この宣言には、聖書の一節が加えられています。同様の平和宣言は、2004年にも行われています。

学園では、節目となる年に記念行事を行っており、2007年には創立120周年を記念する行事が札幌市内で行われました。記念行事では、賛美歌の合唱や各種催し物が催され、120周年を記念したロゴマークとウェブサイトも公開されました。ロゴマークは、星をイメージした青色の背景に「120th」の文字が描かれ、記念聖句には学園名称の由来となった「Shine Like Stars～」の一節が用いられました。

創立関係者と歴代理事長

学園の創立者であるサラ・クララ・スミスは、教育と伝道に尽力しました。歴代理事長は以下の通りです。

有馬英二（初代、1941-1969）
時任正夫（2代、1969-1991）
有馬純（3代、1991-1993）
永澤悟（4代、1993-2002）
杉本拓（5代、2002-2011）
土橋信男（6代、2011-2012）
酒井玲子（7代、2012-2014）
大山綱夫（8代、2014-2020）
古川敬康（9代、2020-現在）

現在の設置校

北星学園は、以下の学校を運営しています。

北星学園大学
北星学園大学短期大学部
北星学園女子中学高等学校
北星学園創立百周年記念館
北星学園大学附属高等学校
北星学園余市高等学校

かつて設置していた学校

過去には、以下の学校も運営していました。

北星学園女子短期大学附設幼稚園教諭・保母養成所

参考情報

詳細については、以下の資料やウェブサイトをご参照ください。

キャンパスガイド　北星学園大学・北星学園大学短期大学部
北星学園百年史刊行委員会『北星学園百年史　通史編・資料編』北星学園 1990年
* 学校法人北星学園公式サイト

北星学園は、キリスト教の精神に基づき、豊かな人間形成と平和な社会の実現を目指し、幅広い教育活動を展開しています。

もう一度検索