安中榛名駅

安中榛名駅

安中榛名駅は、群馬県安中市東上秋間にあるJR東日本北陸新幹線の駅です。新幹線「あさま」の一部が停車します。

歴史

北陸新幹線の高崎駅 - 長野駅間のルート選定では、県境の標高差を克服する方法が課題となりました。当初は直線ルートや長大トンネル案も検討されましたが、地質や軽井沢町の反対、車両設計の見通しなどから、高崎駅から連続勾配で軽井沢駅を経由するルートに決定しました。

高崎駅 - 軽井沢駅間では、北回りと南回りの2つのルート案が検討されました。地質が安定していることや、距離が比較的短いことから、北回り案が採用されました。1982年に鉄道公団が環境影響評価のために駅・ルートの概要を公表しましたが、当初は高崎駅 - 軽井沢駅間に駅を設置する計画はありませんでした。しかし、群馬県が新駅設置を強く要望し、1985年に新安中駅（仮称）の設置が確約されました。

1986年、群馬県知事が鉄道公団総裁に駅設置の要望書を提出し、鉄道公団は駅設置を決定しました。1997年に駅名が「安中榛名」に決定し、北陸新幹線の高崎駅 - 長野駅間開業に伴い、駅が開業しました。

年表

1982年：鉄道公団が環境影響評価のために駅・ルートの概要を公表。当初は駅設置の計画なし。
1985年11月：新安中駅（仮称）設置が確約。
1986年8月：鉄道公団が新安中駅（仮称）を設置する工事実施計画を追加申請し、駅設置が決定。
1997年4月15日：駅名が「安中榛名」に決定。
1997年10月1日：北陸新幹線高崎駅 - 長野駅間開業に伴い、駅開業。
1999年5月26日：自動改札機を設置し、供用開始。
2004年3月13日：停車列車を増加。
2008年3月14日：東京方面でSuica FREX定期券・Suica FREXパル定期券が利用可能に。
2015年3月14日：金沢駅発着の「はくたか」が停車。
2016年3月26日：「はくたか」の停車を取りやめ。長野方面でSuica FREX定期券・Suica FREXパル定期券の利用が可能に。
2018年4月1日：当駅 - 東京駅間においてタッチでGo!新幹線のサービスを開始。
2019年10月25日：令和元年東日本台風の被害に伴う暫定措置により、「はくたか」が一時的に停車。
2020年3月14日：新幹線eチケットサービス開始。
2021年3月13日：タッチでGo!新幹線のサービスを拡大。

駅構造

地上駅で、相対式ホーム2面2線を有しています。ホームには可動式安全柵が設置されており、上屋には安中市の木であるスギ材が一部使用されています。駅全体が大きくカーブしており、ホームと電車の間に隙間や段差があるため、注意喚起のアナウンスが流れます。ホームは駅舎から2階相当の位置にあり、地下通路で連絡しています。

駅舎は「新しい街に相応しく個性的でモダンな駅」を志向し、青空・自然をイメージしたデザインとなっています。構内には待合室、便所、みどりの窓口、自動券売機、指定席券売機、売店、駅レンタカー窓口があります。

のりば

相対式ホーム2面2線

駅弁

荻野屋が運営する売店で、峠の釜めしが販売されています。

利用状況

2023年度の1日平均乗車人員は250人です。開業前は1日1,500人程度の乗降を見込んでいましたが、駅周辺開発の遅れなどから利用は伸び悩みました。近年は住宅地開発などを経て、利用者は増加傾向にあります。

駅周辺

駅周辺は丘陵上の山林を切り開いて開発されたため、開業当初は「もののけ駅」と揶揄されることもありました。駅南方の住宅地「びゅうヴェルジェ安中榛名」は完売しましたが、商業区画については企業誘致に至っていません。駅前にはコミュニティプラザがありましたが、閉鎖され、現在は民間企業のサテライトオフィスとして賃貸されています。

主な施設:

びゅうヴェルジェ安中榛名
みのりが丘パノラマパーク
秋間みのりが丘北側広場（多目的運動場）
群馬県道48号下仁田安中倉渕線

バス路線

磯部駅や安中駅周辺への路線バスが発着します。

隣の駅

JR東日本

北陸新幹線
高崎駅 - 安中榛名駅 - 軽井沢駅

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