安登駅

安登駅について

安登駅（あとえき）は、広島県呉市の安浦町安登西五丁目に位置している、西日本旅客鉄道（JR西日本）の呉線に所属する駅です。駅番号はJR-Y20となっています。この駅は地域の交通の要所として、市民に利用されています。

歴史

安登駅は1935年11月24日に開設され、鉄道省による呉線の延伸に伴い多くの乗客を迎え入れました。開業当初は貨物扱いを行っていましたが、1960年6月1日にその取扱いが廃止されました。1970年には簡易委託駅に改められ、以降荷物取扱が停止され、1979年には駅舎が改築されました。

1987年4月1日には国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅として新たなスタートを切りました。1995年に管轄が広島支社から三原地域鉄道部に変更され、2006年3月18日には臨時快速「瀬戸内マリンビュー」が停車駅に指定されました。これにより、駅の利用客の増加が期待されました。

さらに、2007年に入って、ICAOカードによる新しい改札システムが導入され、利便性が向上しました。2010年には大雨による土砂崩れが発生し、最大約10日間にわたり運行が停止されましたが、その後無事に運行が再開されました。

その後も、2016年と2018年に豪雨が襲った際には再び路線が不通となりましたが、地域の復旧活動により徐々に運行が復旧していきました。

駅構造

安登駅は、相対式ホームを二面二線持つ地上駅です。乗客は駅舎を通じて、反対側の呉方面行ホームにアクセスするために跨線橋を利用します。この駅は無人駅であり、自動改札機はなくICカード専用のリーダーが設置されています。駅舎内には自動券売機があり、アニメーション式の列車接近案内も導入されているなど、地域の駅としては珍しい特徴を有しています。

また、以前は男女共用の汲取り式トイレが設置されていましたが、その後は閉鎖され利用不可となっています。『のりば』に関しては、実際の表示はなく、列車運転指令上の番線番号が使われています。

利用状況

安登駅の1日当たりの平均乗車人員は近年特に注目されており、呉市の統計書に基づくデータが示すように、地域の日常生活に密接に関連しています。

駅周辺

駅周辺には安登郵便局、呉市立安登小学校、安登保育所など、地域の重要な施設が点在しています。また、ダイクレ安浦工場や日本紙管工業呉工場、仁方鉄工所などの企業も立地しており、地域の経済発展にも寄与しています。近隣には国道185号や広島県道204号安登停車場線があり、交通アクセスも良好です。この県道はなんと日本一短い都道府県道として知られています。

隣の駅

安登駅の隣には、呉線の安浦駅（JR-Y21）と安芸川尻駅（JR-Y19）が位置しています。これらの駅との連携により、地域内での移動がスムーズに行えるのが特徴です。

安登駅はその歴史や地域性、多様な施設との連携から、呉市における重要な交通拠点となっています。

もう一度検索