安藤裕康 (外交官)

安藤裕康について

安藤裕康氏は、1944年11月22日に生まれました。神奈川県箱根町出身で、県立小田原高校を卒業後、東京大学文学部に進学しました。大学時代にはサンケイスカラシップでアメリカに留学した経験を持ちます。

外交官としてのキャリア

1969年8月、安藤氏は外務公務員上級試験に合格し、翌1970年に東京大学を卒業後、外務省に入省しました。以降、様々な要職を歴任し、外交官として国際舞台で活躍しました。

外務省本省では、アジア局南東アジア第二課長、大臣官房在外公館課長、大臣官房外務参事官、大臣官房審議官などを務め、2002年には中東アフリカ局長に就任しました。在外公館では、在フィリピン大使館、在イギリス大使館参事官、在アメリカ合衆国大使館公使、在アメリカ合衆国大使館特命全権公使などを歴任し、2003年にはニューヨーク総領事に就任しました。

また、他省庁での勤務経験も豊富で、内閣官房では橋本政権下で内閣総理大臣秘書官、小泉政権下で内閣官房副長官補を務めました。2008年には、イタリア駐箚特命全権大使に任命されました。2009年には、ローマで開催された先進7か国財務大臣・中央銀行総裁会議に随行し、中川昭一氏の「朦朧会見」の直後、バチカン美術館でのトラブルにも同席しています。この際には、バチカン駐箚特命全権大使の上野景文氏、財務省国際局長の玉木林太郎氏らも同行していました。

2011年にイタリア大使を退任し、同年10月1日には国際交流基金の理事長に就任しました。

略歴

1986年7月: アジア局南東アジア第二課長
1988年8月: 駐イギリス日本国大使館参事官
1992年3月: 大臣官房在外公館課長
1994年2月: 大臣官房外務参事官兼経済局
1995年8月: 大臣官房審議官兼経済局
1996年1月: 内閣総理大臣秘書官
1998年7月: 外務事務官、大臣官房審議官兼アジア局
1999年7月: 在アメリカ合衆国日本国大使館公使
2000年11月: 在アメリカ合衆国日本国大使館在勤
2002年3月: 外務事務官、中東アフリカ局長
2003年8月: ニューヨーク総領事（大使）
2006年: 内閣官房副長官補（外政担当）
2008年10月: 駐イタリア大使
2011年10月: 独立行政法人国際交流基金理事長
2019年7月: 東京国際映画祭チェアマン
2021年4月: 瑞宝重光章受章

同期

安藤氏と同期には、以下のような外交官がいます。

西田恒夫（元国連大使、元駐カナダ大使、元外務審議官）
原聰（元関西担当大使、元駐ポルトガル大使、元駐ブルネイ大使）
上野景文（杏林大学客員教授、元駐バチカン大使、元駐グアテマラ大使）
大木正充（元駐アゼルバイジャン兼グルジア大使、元駐クウェート大使、元駐イエメン大使）
小溝泰義（元広島平和文化センター理事長、元駐クウェート大使）
夏井重雄（元駐カザフスタン大使）
河東哲夫（元駐ウズベキスタン大使）
駒野欽一（元駐イラン大使、元駐エチオピア兼ジブチ大使、元駐アフガニスタン大使）
石榑利光（元駐スロベニア大使）
城守茂美（元駐スロベニア大使）
柴崎二郎（元駐ニカラグア大使）

関連情報

日伊関係
国際交流基金理事長挨拶
内閣官房副長官補

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