宝富士大輔

宝富士 大輔 (たからふじ だいすけ)

宝富士 大輔（1987年2月18日生まれ）は、青森県北津軽郡中泊町の出身で、現役の大相撲力士です。彼は伊勢ヶ濱部屋に所属し、本名は杉山 大輔（すぎやま だいすけ）です。愛称にはパンダ、角界のマツコ、そしてたーたんがあります。身長186cm、体重169kgと大柄な体格を持ち、得意手は左四つと寄りです。最高位は西関脇（2016年9月場所）で、趣味は音楽鑑賞です。

来歴

宝富士は1987年に誕生し、小学校時代は勉強に精を出していました。小学3年からは地元の相撲道場に通うようになります。しかし、最初は乗り気ではなかった彼が、驚くべき成績を残したことで相撲を続ける決意を固めていきました。高校は五所川原商業高等学校に進学し、そこで相撲の才能が開花。インターハイでは個人でベスト8の成績を収めます。

その後、近畿大学に進学し、ここでも数々の個人タイトルを獲得しました。大学卒業後、伊勢ヶ濱部屋に入門し、2009年1月場所で初土俵を踏みました。入門直後から順調に昇進し、三段目優勝を果たすと、すぐに幕下、そして十両へと昇進を果たしました。

新入幕からの経歴

2011年7月場所では新入幕となりましたが、初場所では4勝11敗と負け越してしまいます。その後、十両に降格し、再び入幕を果たす過程や成績には波がありました。2012年5月場所では幕内初の勝ち越しを達成し、その後の成績でも二桁勝利を記録するなど着実に力をつけていきました。

2014年5月には西前頭2枚目まで番付を上げましたが、初日から苦しいスタートを強いられ、実際には4勝11敗となる結果に。続く場所では勝ち越しを果たしながらも、時には大敗を期す場面もあり、相撲界の厳しさを肌で感じています。

取り口と特色

宝富士は、圧倒的な肉体を生かした「左四つ」が得意で、相手にとって恐るべき存在です。特徴的には、相手の攻めを受け流しながら残る形で逆転勝ちを狙うスタイルがあり、特に土俵際での応戦が強みとされています。しかし、立合いから積極性に欠ける一面もあり、序盤で出遅れることが多いという指摘もあります。

彼の取り口は様々な相手に応じた柔軟さも持ち合わせていますが、巨体を持つ力士や機動力で攻める力士に対しては分が悪くなる事があります。それでも、鍛えた肉体を活かし続け、長いキャリアを築いてきました。

プライベートとエピソード

宝富士は2019年に結婚し、子どもも授かっています。家庭でも大きな役割を果たす一方で、相撲界でもその存在感を示しています。また、彼の容姿がマツコ・デラックスに似ていることから、メディアでも取り上げられることが多く、コミカルな一面もうかがえます。

相撲だけでなく、大学時代に培った仲間たちとの絆も大切にしており、友情を持ちながら切磋琢磨による成長を続けています。さらに、師匠に対する尊敬の念を持ち続け、その教えに感謝を述べるなど、彼の人間性も魅力の一部です。

まとめ

全体を通して、宝富士は数々の栄冠を追い求めながら、果敢に挑戦を続けている力士です。彼の相撲は見る価値があり、今後の展開に期待を持たせてくれる選手です。相撲界の一員として、彼の今後の活躍に目を離せません。

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