宮古島地方気象台

宮古島地方気象台について

宮古島地方気象台は、沖縄県宮古島市に所在する地方気象台で、宮古諸島を管轄しています。沖縄気象台の管轄下で、地上気象観測、地域気象観測（アメダス）、生物季節観測などの気象観測業務、予報業務、地震・津波業務、防災・広報業務など、多岐にわたる重要な役割を担っています。

業務内容

宮古島地方気象台の重要な業務の一つに、気象観測があります。宮古島地方は、過去に幾度も台風によって甚大な被害を受けており、1959年の宮古島台風、1966年の第2宮古島台風、1968年の第3宮古島台風、2003年の平成15年台風第14号など、記録的な台風災害が発生しています。そのため、気象観測は地域住民の安全確保に不可欠です。

地域気象観測網として、宮古空港と下地島空港には空港出張所が、多良間島には航空気象観測所が、城辺には地域雨量観測所が設置され、地域を網羅した観測体制が構築されています。

また、生物季節観測では、全国の気象台で行われる一般的な観測に加え、宮古地方特有の生物、例えばミヤコマドボタルの初見、イワサキクサゼミやミヤコニイニイゼミの初鳴き、サシバの南下初見、ヒカンザクラの開花や満開、デイゴやリュウキュウコスミレの開花といった、この地域ならではの観測を行っています。

沿革

宮古島地方気象台の歴史は、1937年（昭和12年）に中央気象台宮古島測候所として創立されたことに始まります。その後、1939年（昭和14年）には宮古島測候所となり、1950年（昭和25年）には琉球政府所管となりました。1965年（昭和40年）には宮古島気象台に昇格し、1972年（昭和47年）の沖縄本土復帰に伴い、現在の宮古島地方気象台に改称されました。

過去には、1959年の宮古島台風で、観測史上2位（当時1位）の最低中心気圧908.1hPaを観測、1966年の第2宮古島台風では、観測史上1位の最大瞬間風速85.3m/sを記録、1968年の第3宮古島台風では、観測史上4位の最大瞬間風速79.8m/sを観測しています。さらに、2003年の平成15年台風第14号では、観測史上4位の最低中心気圧912.0hPa、7位の最大瞬間風速74.1m/sを観測しています。

観測所

宮古島地方気象台では、地域内の各地にアメダスや震度計、地震計、潮位計を設置し、詳細な気象観測を行っています。

アメダス
震度観測点：宮古島市平良下里（宮古島地方気象台）、宮古島市平良西仲宗根、宮古島市城辺福北、宮古島市平良池間、宮古島市伊良部国仲、宮古島市上野新里、宮古島市伊良部前里添、多良間村塩川
地震観測点：宮古島、沖縄城辺、池間島、伊良部島、多良間島
* 潮位・津波観測所（検潮所）：平良

これらの観測データは、気象予報や防災対策に不可欠な情報として活用されています。

まとめ

宮古島地方気象台は、地域住民の安全と生活を支える上で、非常に重要な役割を果たしています。過去の災害の教訓を踏まえ、常に最新の技術と知識を駆使して、正確な気象情報の提供に努めています。

宮古島地方気象台

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