宮城県道39号仙台岩沼線

宮城県道39号仙台岩沼線は、宮城県仙台市太白区を起点とし、岩沼市に至る主要地方道です。

概要

この県道は、名取川の右岸、具体的にはJR南仙台駅の北東から分岐し、西へと進みます。その後、JR東北本線などの鉄道を平面交差で越え、南へと方向を変え、JR南仙台駅西口に至ります。そこから西へ向かい、西中田や柳生といった地域を通過し、再び南へと進路を変えて名取市に入ります。名取市内では、名取平野の西側の縁を形成する高舘丘陵の麓を南下し、高舘、愛島といった地域を縦断します。愛島丘陵の基部を越える区間を除き、基本的には平野部を通過し、高舘丘陵の南端、阿武隈川の左岸で国道4号岩沼バイパスと合流します。

起点の交差点である中田交差点は、仙台岩沼線側に東北本線、常磐線、仙台空港アクセス線などが停車する南仙台駅に近接する踏切があるため、以前は交通渋滞が頻発していました。しかし、踏切の遮断システムの改良により、渋滞は緩和されました。終点の玉崎交差点の近くにも、かつては東北本線の踏切がありましたが、こちらは跨線橋を架ける改良工事が行われました。

路線データ

実延長：15.1639 km（仙台市管理分2365.0m、宮城県管理分12798.9m）
起点：仙台市太白区中田三丁目
終点：岩沼市南長谷字玉崎

歴史

この道は、中世に陸奥国を縦貫する主要道であった東街道を起源としています。江戸時代に奥州街道が整備されたことで重要性は低下しましたが、沿道には古い史跡や伝承地、寺社などが点在しています。

1983年1月11日に主要地方道に指定されましたが、それ以前は起点と終点が逆であり、路線名も「岩沼仙台線」でした。

1993年（平成5年）5月11日 - 建設省（現国土交通省）により、県道仙台岩沼線が仙台岩沼線として主要地方道に指定されました。

路線状況

重複区間：宮城県道118号名取村田線（名取市高舘地内）

地理

通過する自治体：仙台市（太白区）、名取市、岩沼市

交差する道路

宮城県道273号仙台名取線（仙台市太白区、起点）
宮城県道258号仙台館腰線（仙台市太白区）
宮城県道118号名取村田線（名取市高舘）
宮城県道126号愛島名取線（名取市）
宮城県道25号岩沼蔵王線（岩沼市）
国道4号（岩沼バイパス）（岩沼市）

沿線施設

JR東北本線 南仙台駅
仙台南税務署
みやぎ生協柳生店
名取市立高舘小学校
宮城県農業園芸研究所
ハナトピア岩沼
金蛇水神社
岩沼市立岩沼西中学校
* 支援学校岩沼高等学園

この道路は、地域住民の生活を支える重要な役割を担うとともに、沿線の豊かな自然や歴史に触れることができる魅力的なルートです。

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