宮里 (名護市)

沖縄県 名護市宮里について

宮里（みやざと）は、沖縄県名護市にある地名の一つで、名護市街の西部に位置します。本部半島の入口にあたり、名護市街と半島を結ぶ交通の要衝として重要な役割を担っています。

歴史

宮里は、もともと「名護町字宮里」として独立した地域でした。1993年の住居表示実施により1丁目から6丁目、2000年には7丁目が追加されました。名護市内の住居表示実施地区の中では、旧住所が「字名護」ではない唯一の地域です。ただし、一部地域では住居表示により大南に編入されたり、「字名護」から宮里になったりするなどの変更も行われています。

1970年代前半まで、宮里は本部半島方面への通過点であり、名護湾に面した集落でした。しかし、1975年の沖縄国際海洋博覧会開催を機に状況は大きく変化しました。博覧会へのアクセス道路として本部循環線のバイパス（現在の国道58号）が建設され、現在の2丁目が埋め立てられ、「21世紀の森」と呼ばれる大規模な公園が整備されました。この公園には野球場や野外ステージなどの施設があり、プロ野球のキャンプ地としても利用されるようになりました（日本ハムファイターズ→北海道日本ハムファイターズ、1978年～）。

1980年代に入ると、1982年に国道58号の名護バイパスが部分開通し、1986年には全線開通しました。これにより、本部町や海洋博公園、さらには本島最北端の辺戸岬方面への交通が宮里を経由するようになり、本島北部の交通の要所としての地位を確立しました。また、バイパス沿いにはバスターミナルや国の出先機関が移転し、1990年代以降は大型スーパーなどの商業施設が進出しました。現在では、宮里3丁目交差点（国道58号と449号の交差点）や白銀橋交差点（国道58号と沖縄県道84号名護本部線の交差点）は、市内の重要な交差点として交通量が多く、渋滞が発生することもあります。

ただし、道路整備が進んだのはバイパスとその周辺に限られ、もともと住宅地だった地域は道路整備以外は大きく変わっていません。一方で、7丁目周辺は区画整理により大きく変化しました。2丁目は「21世紀の森公園」であるため、無住地域となっています。

主要な施設

宮里には、以下のような施設があります。

宮里1丁目：沖縄振興開発金融公庫北部支店、名護市営庭球場
宮里2丁目：21世紀の森公園、名護市営球場（タピックスタジアム名護）、サッカー・ラグビー場、野外ステージ
宮里3丁目：ヤマト運輸名護営業所、ホテル21世紀
宮里4丁目：JAおきなわ名護支店
宮里5丁目：名護市立中央図書館、名護市立大宮小学校
宮里6丁目：タウンプラザかねひで大宮店
宮里7丁目: 名護市立大宮中学校、沖縄銀行大宮支店、名護自動車学校、洋服の青山新名護店、沖縄ツーリスト名護支店、ヤマダ電機テックランド名護店
字宮里：那覇地方裁判所名護支部、那覇家庭裁判所名護支部、名護簡易裁判所、那覇地方検察庁名護支部、名護区検察庁、那覇地方法務局名護支局、第十一管区海上保安本部名護海上保安署、沖縄気象台名護測候所、名護バスターミナル、名護市国際交流会館、ホテルゆがふいんおきなわ
その他：マックスバリュ名護店、マクドナルド名護宮里店、カメラのキタムラ名護店、メガネの三城名護店、沖縄海邦銀行やんばる支店

交通

宮里は、以下の道路が通っています。

国道58号
国道449号
沖縄県道84号名護本部線
沖縄県道91号本部循環線

また、沖縄本島北部の路線バスがすべて発着する名護バスターミナルが宮里にあります。那覇市やうるま市方面への長距離路線バスや高速バスも発着しています。宮里地域内には、宮里、第一宮里、宮里1丁目、宮里3丁目、第二名座喜原の5ヶ所のバス停があります。

主な路線バス

20番：名護西線（琉球バス交通・沖縄バス共同運行）
22番：名護うるま線（沖縄バス）
65番：本部半島（渡久地廻り）線（琉球バス交通・沖縄バス共同運行）
66番：本部半島（今帰仁廻り）線（琉球バス交通・沖縄バス共同運行）
67番：辺土名線（琉球バス交通・沖縄バス共同運行）
70番：備瀬線（琉球バス交通・沖縄バス共同運行）
72番：屋我地線（琉球バス交通・沖縄バス共同運行）
76番：瀬底線（琉球バス交通・沖縄バス共同運行）
77番：名護東（辺野古経由）線（沖縄バス）
78番：名護東部線（琉球バス交通・沖縄バス共同運行）
111番：高速バス（琉球バス交通・沖縄バス・那覇バス・東陽バス4社共同運行）
117番：高速バス（美ら海直行）（琉球バス交通・沖縄バス・那覇バス3社共同運行）
120番：名護西空港線（琉球バス交通・沖縄バス共同運行）

やんばる急行バスは、名護バスターミナルに乗り入れない代わりに、近くに「名護バスターミナル前」という独自の停留所を設けています。

隣接する地域

宮里は、以下の地域と隣接しています。

港
大南
大西
大北
宇茂佐
宇茂佐の森
* 為又

まとめ

宮里は、名護市の発展とともに、交通と商業の中心地として成長してきた地域です。現在もその重要性は高く、多くの人が利用しています。

もう一度検索