富士見 (千葉市)

千葉市中心部の賑わい、富士見

千葉県千葉市中央区に位置する富士見は、千葉市の主要な商業地区の一つです。通称「富士見町」として親しまれ、千葉駅東口から千葉中央駅方面へ、駅前大通りを南東に進むと広がる繁華街を指します。この地域は、JR千葉駅と京成千葉駅という二つの主要駅に挟まれており、その交通利便性の高さから多くの人々が行き交います。

歴史と変遷

富士見の歴史は、戦前の旧省線千葉駅（現在のJR千葉駅）と旧京成千葉駅、そして県庁を結ぶ栄町通りがメインストリートであった時代に遡ります。しかし、戦後の都市整備に伴い、両駅が移転したことで商業の中心は新駅周辺へと移動しました。国鉄千葉駅（現在のJR千葉駅）前には、そごう千葉店やニューナラヤ（現在の千葉三越跡）といった大型小売店が進出し、富士見は千葉県内のみならず、関東でも有数の商業拠点として発展しました。

バブル景気期には、幕張新都心や蘇我地区などの臨海部に商業施設が建設され、郊外型ショッピングセンターも相次いで誕生しました。これにより、千葉市内の商業地は、幕張を中心とした西半分と、富士見を含む中心市街地を中心とした東半分に大きく二分されることとなりました。幕張新都心には大企業や多国籍企業が多く立地する一方、富士見などの中心市街地は古くからの地元商店街的な色彩が色濃く残っています。

現在の富士見

現在、富士見地区では、老朽化した建物の再編や細分化された街区の一体利用を目指す再開発事業が進められています。これは、千葉市中心市街地への玄関口としての整備を目的としています。また、2019年には、富士見一丁目と二丁目が暴力団排除特別強化地域に指定され、暴力団と風俗店や飲食店などとの間の金銭のやり取りや便宜供与が禁止されるなど、治安対策も強化されています。

富士見地区の主な施設

富士見地区には、多くの商業施設やオフィスビルが立ち並んでいます。以下に主な施設をいくつか紹介します。

富士見一丁目

千葉市文化交流プラザ（京葉銀行文化プラザ）: かつて「ぱ・る・るプラザ千葉」として親しまれた施設。
千葉駅東口郵便局: 地域住民の生活を支える。
駿台予備学校千葉校: 多くの受験生が通う予備校。
千葉アジア会館: 国際交流の拠点。
千葉興業銀行千葉駅前支店: 地域経済を支える銀行。
三井住友信託銀行千葉支店、千葉駅前支店: 大手信託銀行。
京葉銀行本店営業部: 地域に根差した銀行。
NTT東日本フレッツショールーム: 通信サービスを提供する企業。
野村證券千葉支店: 大手証券会社。
岡三証券千葉支店: 証券会社。
千葉駅前大通り郵便局: 地域住民の生活を支える。

富士見二丁目

C-one（シーワン）: 千葉駅と千葉中央駅を結ぶ高架下ショッピングモール。ペリエファッションストリートからMio（ミーオ）まで続いており、雨の日や暑い日、寒い日でも快適に移動できる。
JTB千葉支店: 旅行代理店。
千葉銀行千葉駅前支店: 地域金融を支える銀行。
三井住友銀行千葉支店: 大手銀行。
大和証券千葉支店: 大手証券会社。
塚本大千葉ビル: オフィスビル。
ヨドバシカメラ千葉店: 大手家電量販店。
三菱UFJ銀行千葉支店・千葉中央支店: 大手銀行。
東京スター銀行千葉支店: 銀行。
あおぞら銀行千葉支店: 銀行。
ザ・ダイソー千葉駅前店: 100円ショップ。
三省堂書店カルチャーステーション千葉店: 書店とカルチャースクール。
NHK文化センター千葉教室: 文化教室。
* 東京電力千葉支店: 電力会社。

また、飲食店、ファストフード店、居酒屋などは、駅前通りよりも南側の外房線・京成線沿いに多く見られます。

富士見地区は、千葉市の中心部としての役割を担い、今後もさらなる発展が期待されるエリアです。

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