富士見町 (板橋区)

富士見町の概要

富士見町は、東京都板橋区の南東部に位置する単独町名で、丁目の設定はありません。町内全域で住居表示が実施されており、閑静な住宅地が広がっています。

地理

板橋区の南東部に位置し、北は前野町、宮本町、東は大和町、南は双葉町、西は常盤台と隣接しています。町域の北辺を富士見街道、南東辺を環状七号線（環七通り）が走り、交通の便も良いです。町域内には学校のほか、住宅地が大部分を占めています。

地形

武蔵野台地の一部である成増台の高台に位置しており、石神井川に向かって緩やかな下り勾配となっています。

地価

2024年1月1日の公示地価によると、住宅地としての地価は1平方メートルあたり48万2000円です。

歴史

江戸時代には武蔵国豊島郡下板橋宿、上板橋村、前野村の一部でした。

沿革
1749年：将軍の婚儀の際、縁切榎を避ける迂回路（根村道）が町域内に作られました。この道は、1804年と1861年の将軍の婚儀でも利用されました。
1871年：廃藩置県後、浦和県から東京府に編入されました。
1878年：郡区町村編制法により、北豊島郡が設置され、下板橋村、上板橋村、前野村となりました。
1889年：市制町村制施行により、下板橋村は板橋町大字下板橋となり、上板橋村は独立、前野村は志村に合併されました。
1920年：北豊島郡立商工学校が創立。（後の東京都立北豊島工業高等学校）
1932年：板橋区発足に伴い、旧板橋町十丁目、旧上板橋町二丁目、志村清水町の一部となりました。
1930年代：板橋乗合自動車（後の国際興業バス）が、練馬横丁（現在の大和町停留所付近）から豊島園への路線バスを運行しました。練馬横丁は、富士見街道が練馬方面へ向かう道で、中山道からの分岐点でした。
1956年：地番整理により、旧板橋町十丁目、旧上板橋町二丁目、常盤台一丁目の一部が富士見町として再編されました。
1960年：都営住宅板橋富士見町アパートが竣工し、1976年にかけて第2～4アパートも建設されました。
1964年：東京都道318号環状七号線（環七通り）が開通しました。

地名の由来

かつては富士山を遠望できたことに由来すると考えられていますが、「富士見街道」は富士講信者が往来する道であったことにも由来します。

世帯数と人口

2024年3月31日現在の世帯数は2,898世帯、人口は4,648人です。

学区

区立小中学校の学区は、2021年8月時点で定められています。

事業所

2021年の経済センサス調査によると、事業所数は82、従業員数は574人です。

交通

鉄道

町域内に駅はありませんが、以下の路線が利用可能です。
都営地下鉄三田線：板橋本町駅（大和町および本町）
東武東上線：中板橋駅（弥生町および中板橋）、ときわ台駅（常盤台一丁目・二丁目および南常盤台一丁目）

バス

以下のバス路線が利用可能です。
国際興業バス・関東バス（共同運行）：赤31系統（赤羽駅東口行き、高円寺駅北口行き）
都営バス：王78系統（王子駅行き、高円寺陸橋経由新宿駅西口行き）
国際興業バス：王54系統（王子駅行き、上板橋駅行き）

道路
東京都道318号環状七号線（環七通り）
富士見街道

施設

東京都立北豊島工科高等学校
板橋区富士見地域センター

その他

郵便番号：174-0062（集配局：板橋北郵便局）

関連項目

* 富士見町 (曖昧さ回避)

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