富山県道68号富山外郭環状線

富山県道68号富山外郭環状線とは

富山県道68号富山外郭環状線（とやまけんどう68ごう とやまがいかくかんじょうせん）は、富山県富山市の南西部、平岡を起点とし、途中、中新川郡立山町を通過した後に再び富山市へ入り、北東部の水橋小路に至る主要地方道です。富山市の市街地を半周するように外郭部を巡り、周辺地域を結ぶ重要な幹線道路としての役割を果たしています。

路線概要

本路線は、富山市平岡で富山県道31号小杉婦中線および富山県道140号婦中平岡線と接続する地点を起点とします。そこから進路を北東方向に取り、途中立山町を経て、最終的に富山市水橋小路の国道8号および富山県道379号水橋停車場水橋小路線が交差する地点を終点とします。路線の総延長は22,752メートルに及びます。

沿革

本路線は、1993年（平成5年）4月1日に県道として認定されました。その後間もない同年5月11日には、当時の建設省（現在の国土交通省）によって主要地方道として指定され、その重要性が改めて位置づけられました。

路線状況

富山外郭環状線は、そのルートの特性から、複数の区間において他の主要道路と重複しています。主な重複区間としては、富山県道140号婦中平岡線（富山市平岡～境野新）、富山県道59号富山庄川線（富山市婦中町下条）、国道359号（富山市婦中町笹倉～速星）、富山県道200号井栗谷婦中線（富山市婦中町速星～萩島（西））、富山県道174号上滝山室線（富山市西番～城村）、富山県道4号富山上市線（富山市水橋開発）などが挙げられます。

また、ルートの一部には未供用区間が存在し、特に神通川を渡る箇所などが該当します。常願寺川を跨ぐ地点には、路線の主要な構造物として新常願寺橋が架けられています。

地理

本路線が通過する自治体は、富山県富山市、中新川郡立山町、そして再び富山市の順となります。

ルート上では、多くの幹線道路と接続しており、広範囲からのアクセスを可能にしています。主な交差道路には、起点の富山県道31号・県道41号、終点の国道8号・県道379号に加え、富山県道59号、国道359号、富山県道216号、国道359号・県道201号、富山県道218号、富山県道7号・県道200号（重複）、富山県道69号、国道41号、富山県道188号、富山県道65号、富山県道187号、富山県道43号、富山県道174号、富山県道175号、富山県道162号・県道366号、富山県道3号、富山県道6号、富山県道4号など、多数の国道や県道が含まれます。

沿線には、地域住民の生活や活動を支える様々な施設が点在しています。主要な施設としては、富山空港、北陸自動車道 富山西インターチェンジ、JR高山本線 速星駅、富山地方鉄道本線 越中三郷駅といった交通結節点があります。また、富山大学 杉谷キャンパス（医学部・薬学部）や富山大学附属病院、富山県立富山西高等学校をはじめとする教育・研究機関、富山県常願寺川公園や富山県総合体育センター、富山市体育文化センターなどの公共・レクリエーション施設も沿線に位置しています。

商業施設では、大型ショッピングモールのフューチャーシティ・ファボーレやアル・プラザ富山などがあり、地域の商業活動の中心となっています。その他にも、郵便局、工場、ホームセンターなど、多岐にわたる施設が本路線の周辺に立地しており、人々の移動や物流を支える重要な役割を担っています。

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