富川駅

富川駅（廃駅）

富川駅は、かつて北海道沙流郡日高町に位置し、日高本線に属していた駅です。1913年に佐瑠太駅として開業し、1944年に富川駅へと改称されました。電報略号はミハ、事務管理コードは▲132206でした。

歴史

1913年（大正2年）10月1日：苫小牧軽便鉄道の佐瑠太駅として開業。
1922年（大正11年）8月21日：沙流軌道（後の沙流鉄道）が当駅 - 平取駅間で開通。
1924年（大正13年）9月6日：日高拓殖鉄道が当駅 - 厚賀駅間で開通。
1927年（昭和2年）8月1日：国有化により鉄道省に移管、日高線の駅となる。
1929年（昭和4年）11月26日：駅を北へ500m程移転。
1944年（昭和19年）4月1日：富川駅に改称。
1952年（昭和27年）12月11日：沙流鉄道が廃止。
1982年（昭和57年）11月15日：貨物取扱いを廃止。
1984年（昭和59年）2月1日：荷物取扱いを廃止。
1986年（昭和61年）11月1日：無人化。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR北海道の駅となる。
2015年（平成27年）1月8日：高波被害により列車の運行を休止。
2021年（令和3年）4月1日：鵡川駅 - 様似駅間の廃止に伴い、廃駅となる。

駅名の由来

駅名は、所在地の地名に由来します。旧駅名の佐瑠太は、アイヌ語の「サル・プト」（沙流川の河口）から来ています。

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅でした。かつては列車交換が可能な2面2線の交換駅でしたが、後に棒線駅となりました。駅舎は構内の南東側に位置していました。

利用状況

近年の乗車人員は減少傾向にありました。詳細は以下の通りです。

(乗車人員の推移データ)

駅周辺

駅周辺には材木工場などがあり、原木が積まれていました。市街地は国道を中心に広がっています。

国道235号
国道237号
北海道道289号富川停車場線
日高自動車道日高富川インターチェンジ
日高町役場水くらしサービスセンター
門別警察署
富川郵便局
苫小牧信用金庫富川支店
びらとり農業協同組合富川支所
北海道富川高等学校
日高町立富川中学校
日高町立富川小学校
さるがわせせらぎ公園
門別郷土資料館
門別競馬場
沙流川

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

日高本線

汐見駅 - （臨）フイハップ浜駅 - 富川駅 - 日高門別駅

*:打消線は区間廃止前からの廃駅

かつて存在した路線

沙流鉄道（旧・沙流軌道）

沙流鉄道線

佐瑠太駅 - 東佐瑠太駅

富川駅は、地域の足として長年親しまれてきましたが、2021年に廃止されました。駅の跡地は、地域の歴史を伝える場所として、今後も大切にされることでしょう。

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