寒川直喜

寒川直喜 (さむかわ なおき)

寒川直喜は、1980年7月12日生まれ、東京都大島町出身の男性キックボクサーである。バンゲリングベイ・スピリットに所属し、元M-1ライトヘビー級王者、元J-NETWORKミドル級王者という輝かしい実績を持つ。

特徴

彼の試合スタイルは、冷静な状況判断と、的確なタイミングで繰り出される蹴り技、そして相手を切り裂くような鋭いジャブが特徴だ。その洗練された技術は、多くのファンを魅了している。

苦難を乗り越えて

2006年には、特定疾患である潰瘍性大腸炎を発症。アスリートとしては大きなハンディキャップを抱えることになったが、病と闘いながらもリングに上がり続ける姿は、多くの人々に勇気を与えている。

来歴

空手道場を経営する父親の影響で、幼少の頃から空手や少林寺拳法を学んだ寒川。都立大島高校卒業後、総合格闘技を学ぶために上京。しかし、22歳の時に新田明臣の試合を観戦したことがきっかけで、キックボクシングの世界に足を踏み入れる。新田がバンゲリングベイを立ち上げた際には、その門下生となった。

アマチュア修斗での活躍

2003年9月15日、第10回全日本アマチュア修斗選手権大会ミドル級に出場し、3位入賞を果たす。

プロとしての躍進

2005年9月21日、J-NETWORKミドル級王者であった山内哲也に挑戦し、見事判定勝ち。念願の王座を奪取した。

2006年9月4日には、K-1 WORLD MAX 2006 〜世界王者対抗戦〜でK-1に初参戦。ドラゴと対戦するも、判定負けを喫した。

2007年7月26日、DEEP GLOVEでプロ総合格闘技に初挑戦。キム・ギョンナムとの対戦をドクターストップによるTKO勝ちで飾る。

2007年8月19日、和術慧舟會総本部主催の「ラウェイ ミャンマーVSジャパン 5対5マッチ」でラウェイルールに初挑戦。ラウェイミドル級王者ソー・パインを相手に、スタンディングチョークスリーパーでタップアウト勝利を収めた。

病との闘い、そして復帰

2008年1月13日、師である新田明臣の引退興行「縁 〜enishi〜」のメインイベントで須藤信充と対戦し、右眉尻カットによるTKO勝ち。試合後、リング上で潰瘍性大腸炎であることを公表し、入院。約2ヶ月間の入院生活を送った。

2008年10月31日、THE SMOKER'S HALLOWEENのメインイベントで、約10ヶ月ぶりに復帰。たけむら光一に判定勝ちを収めた。

王座獲得、そしてさらなる挑戦

2009年1月18日、ムエローク Japan 2009のM-1ライトヘビー級王座決定戦でロッタン・フェアテックスに3RTKO勝ち。初代ライトヘビー級王座に輝いた。

2009年3月1日付けでJ-NETWORKミドル級王座を返上。

その後も、ミャンマーラウェイへの参戦や、中国で開催された散打ルールのトーナメントに出場するなど、積極的に活動の幅を広げた。

2009年10月12日には、Krushに初参戦。鷹文との対戦を判定勝ちで飾ると、試合後のリング上で高瀬大樹に対戦を要求。同年12月11日、Fujiwara Festival 〜藤原祭り2009〜で高瀬大樹との対戦を実現させ、判定勝ちを収めた。

2010年1月31日、WILD KICKBOXING 〜縁〜のWKO初代ライトヘビー級王座決定戦でレオナルド・アレスと対戦し、判定勝ち。WKO初代ライトヘビー級王座を手にした。

2011年6月12日、M-1 FAIRTEX ムエタイチャレンジ『がんばろうニッポン！RAORAK MUAY vol,2』のM-1ライトヘビー級タイトルマッチで小澤和樹と対戦。3Rに3ノックダウンを奪いTKO勝ち。M-1ライトヘビー級王座の初防衛に成功。

2014年1月4日、krush.36で藤田智也と対戦し、右ストレートからの連打でダウンを喫し判定負けを喫した。

戦績

キックボクシング
ラウェイ
総合格闘技

獲得タイトル

初代M-1ライトヘビー級王座
第2代J-NETWORKミドル級王座
初代WKOライトヘビー級王座

関連項目

男子キックボクサー一覧
J-NETWORK王者一覧
* K-1選手一覧

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