小島善博

小島善博

長崎県出身の小島善博氏は、プロ野球選手として日本ハムファイターズで活躍した投手です。1968年5月31日に長崎県で生まれました。

アマチュア時代とプロ入り

小島氏は、長崎県の対馬高等学校を卒業後、社会人野球のNTT九州に進みました。しかし、1990年の夏に野球部を退部しています。同年秋に行われたプロ野球ドラフト会議において、日本ハムファイターズから3位指名を受け、プロの世界へ足を踏み入れました。

プロ野球選手としての歩み

プロ入り1年目となる1991年シーズンから、小島投手はチームの先発ローテーションの一角を任されるなど、一定の活躍を見せました。この年、プロ初登板、初奪三振、初先発、初勝利、初完投、初完封といった多くの「初」を記録しています。

具体的には、プロ初登板は1991年6月1日、水戸市民球場で行われた対近鉄バファローズ4回戦でした。8回表二死の場面で2番手としてマウンドに上がり、試合終了まで投げきり（完了）、1回と3分の1を無失点に抑える投球を見せました。この登板中の8回表には、新井宏昌選手からプロ入り初の奪三振を記録しています。

初先発は同年6月30日、東京ドームでの対福岡ダイエーホークス14回戦でした。この試合では5回を投げ2失点という内容でした。

プロ初勝利、そして初先発での勝利は、1991年8月3日、札幌市円山球場での対オリックス・ブルーウェーブ17回戦で達成されました。この登板では、7回と3分の2イニングを投げ、2失点に抑え、勝利投手となりました。

初めての完投は1991年8月17日、岩手県営野球場で行われた対ロッテオリオンズ20回戦でした。この試合で12回を投げ抜き、わずか1失点という力投を見せました。

そして、プロ入り初の完投勝利と同時に初の完封勝利を記録したのは、1991年9月17日、東京ドームでの対ロッテオリオンズ24回戦でのことです。

しかし、プロ1年目の輝きとは対照的に、以降のシーズンでは成績が伸び悩み、先発ローテーションに定着することはできませんでした。プロ入りから8シーズンを過ごした後、1998年シーズン限りで現役を引退しました。

背番号の変遷

日本ハムファイターズに在籍した期間で、小島投手は背番号を2度変更しています。入団から1993年までの3年間は「16」を背負いました。1994年からは「64」に変更し、現役を引退する1998年までこの背番号を使用しました。

現役引退後

プロ野球選手としてのキャリアを終えた後、小島氏はゴルフの世界へと転身しました。株式会社ブリヂストンが運営するゴルフスクールであるブリヂストンゴルフアカデミーのインストラクターとして、ゴルフの指導にあたっていましたが、2017年にこの職を退いています。

小島善博氏は、プロ野球選手としては短い期間での活躍に終わりましたが、その後の人生でも新たな分野に挑戦するなど、多様な経歴を持つ人物です。

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