小暮卓史

小暮 卓史（こぐれ たかし）

小暮卓史は1980年8月1日生まれ、群馬県出身のレーシングドライバーです。彼は177cmの身長と65kgの体重を持ち、血液型はRH+B型です。愛車にはホンダのインスパイア、アコードハイブリッド、インテグラタイプR、NSX、トヨタのスプリンタートレノやスズキのジムニーなど、各種車両を所有しています。

経歴の始まり

幼少期からポケバイ、バギー、カートなどのモータースポーツに親しんできた小暮は、1996年に高校入学を機にカートレーシングを開始しました。彼は翌年、榛名で開催されたカートレースでタイトルを獲得し、才能を早くも見せつけました。そして1999年、ZAP SPEEDのオーディションに合格し、FJ1600で四輪レースデビューを果たします。さらには、2000年にZAP SPEEDのフルサポート・ドライバーとしてフォーミュラ・トヨタに挑戦しました。

全日本F3選手権への道

2001年からは全日本F3選手権にステップアップし、藤田直廣のナウ・モータースポーツから参戦。2002年には名門チームに移籍し、11勝を挙げてシリーズチャンピオンに輝くという偉業を成し遂げました。この勢いでマカオF3に出場し、3位に入賞します。

フォーミュラ・ニッポンでの挑戦

2003年からは、全日本選手権フォーミュラ・ニッポンに参戦。初年度からルーキーながら好成績を収め、2004年には開幕戦で初優勝を果たしました。しかし、以降の成績は振るわず、2006年には移籍したARTAチームでポールポジションを5回獲得するも、結果には結びつかない年となりました。2007年には再び中嶋企画に復帰し、最終戦での優勝を目指して奮闘しましたが、レーシングカーの規則違反でタイトルを逃しました。

F1テストとその後のキャリア

2008年にF1テストに参加する喜びを得ますが、結果には満足できず、シリーズは5位で終えます。その後も波乱万丈のレースが続き、2013年にはエンジントラブルに見舞われ、さらには不運に見舞われる場面もありました。2014年には新しいエンジンの不調に苦しみ、初めてポイントを獲得できないという悔しい結果になりました。その後もDRAGO CORSEから参戦し、シーズンを通じて苦しみましたが、2016年に再びポイントを獲得するなど復活の兆しを見せます。

SUPER GTでの活躍

小暮は2003年から全日本GT選手権（現SUPER GT）にも挑戦し、数々の戦績を残しました。特に2006年にはシリーズ3位にランクインし、さらには2007年には雨の中でのクラッシュから復活し、優勝を果たすという奇跡の戦歴を持っています。小暮は名ドライバーとしての地位を確立しましたが、2015年以降のシーズンではチームの変遷や車両の変更に伴う調整に苦しむこともありました。

個性的なエピソード

小暮のレース人生は数々の面白いエピソードに彩られています。彼はしばしば“ミスタースピン”と呼ばれ、その理由はレース中のトラブルに起因することが多いです。また、友人との飲み会では集合場所を誤り、一人でサーキットに向かうという珍事も。レースの合間には、料理や温泉めぐりを楽しむなど、プライベートも充実しています。最終的に、小暮卓史は多様な経験と個性的なキャラクターを持つレーシングドライバーとして、日本のモータースポーツ界に名を残しています。

もう一度検索