小林駅 (兵庫県)

小林駅：宝塚の閑静な住宅街に佇む駅

概要

兵庫県宝塚市小林二丁目に位置する阪急電鉄今津線小林駅は、その駅名から「こばやし」と読み間違えられることも多いですが、正しくは「おばやし」と読みます。駅番号はHK-26です。この駅は、かつて西宮と宝塚を結ぶ乗合馬車が運行されていた歴史を持ち、現在では、閑静な住宅街に囲まれた、落ち着いた雰囲気の駅として知られています。

歴史

1921年（大正10年）9月2日、阪神急行電鉄（現在の阪急電鉄）西宝線の宝塚駅―西宮北口駅間の開業と同時に小林駅が開業しました。その後、1926年（大正15年）12月18日には、西宝線が今津線と改称されました。1977年（昭和52年）には駅舎が新築され、2013年（平成25年）12月21日には駅ナンバリングが導入され、HK-26となりました。 第二次世界大戦中（1943年12月15日～1945年9月21日）には、川西航空機（現在の阪神競馬場敷地）への通勤客輸送のため、鹿塩駅が仁川駅と小林駅の間に臨時設置されていました。

駅構造

小林駅は、地上駅で相対式ホーム2面2線を有しています。分岐器や絶対信号機がないため、停留所に分類されます。駅舎は西宮北口方面ホーム側の地上部にあり、窓口、売店、自動券売機、ATMなどが設置されています。ホーム間は跨線橋で連絡しており、エレベーターも設置されているバリアフリー対応がなされています。改札口は東口（駅舎内）と西口（跨線橋上）の2箇所あり、西口は駅員無配置で自動改札機のみ設置されています。ホーム有効長は1号線が6両、2号線が8両です。かつては、駅南側に片渡り線が設置されていました。

ダイヤ

日中の普通列車は、平日・土曜・休日とも1時間に6本運行され、6両編成です。朝夕ラッシュ時や土曜の朝、阪神競馬場開催日には増発されます。また、平日の朝ラッシュ時には、8両編成の大阪梅田行き準急が6本運行されます。スマートフォンアプリ「阪急沿線ナビ TOKKアプリ」では、宝塚方面を1号線、西宮北口方面を2号線と表示しています。

利用状況

2021年の通年平均乗降人員は11,472人です。

駅周辺

駅西側には高級住宅街が広がり、落ち着いた環境にあります。周辺には、宝塚市立良元小学校、小林聖心女子学院小学校・中学校・高等学校などの教育機関、宝塚市立西図書館、宝塚市西公民館、宝塚小林郵便局などの公共機関、小林フラワーガーデン、イズミヤ小林店、フレスコ小林店などの商業施設があります。

隣の駅

まとめ

小林駅は、歴史と静けさを兼ね備えた、宝塚市を代表する駅の1つと言えるでしょう。周辺の住宅街や学校、商業施設との調和がとれており、地域住民にとって重要な役割を担っています。駅名にまつわる読み方の違いや、戦時中の臨時駅設置など、歴史的な側面も興味深い点です。

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