山口村 (長野県)

山口村（やまぐちむら）とは

概要

山口村は、長野県南西部に位置し、木曽郡に属していた村です。特に、文豪島崎藤村の生誕地である馬籠宿で広く知られていました。2005年2月13日に岐阜県中津川市と合併し、長野県から岐阜県への越県合併となりました。この合併は、1959年以来46年ぶりとなる珍しいケースでした。

地理

村は長野県の南西端に位置し、木曽川を境に岐阜県と隣接していました。地形的に見ると、村の大部分が中津川市と地続きで、昔から岐阜県とのつながりが深い地域でした。村の東部には標高1,000メートルを超える山々が連なり、西部には木曽川の河岸段丘が広がっています。集落は河岸段丘に沿って点在しており、村南部には旧中山道の馬籠宿があります。

主な山：
賤母山
高土幾山

主な河川：
木曽川

歴史

中世までは美濃国に属していましたが、その後信濃国に編入されました。江戸時代には尾張藩の領地となり、廃藩置県を経て現在に至ります。

沿革

1871年（明治4年）:
7月14日 - 廃藩置県により名古屋県に属する。
11月20日 - 筑摩県に所属。
1874年（明治7年）:
9月7日 - 田立村と合併し山田村となる（一旦廃止）。
1876年（明治9年）:
8月21日 - 長野県に編入。
1879年（明治12年）:
1月4日 - 西筑摩郡所属。
1881年（明治14年）:
2月24日 - 山田村が分割され、田立村と山口村が発足。
1889年（明治22年）:
4月1日 - 町村制施行により、山口村が単独で自治体を形成。
1897年（明治30年）: 田立村との組合を解消。
1958年（昭和33年）:
10月14日 - 神坂村の一部（旧馬籠村域）を編入し、大字「神坂」を設置。
1968年（昭和43年）:
5月1日 - 木曽郡山口村となる。
2005年（平成17年）:
2月13日 - 岐阜県中津川市に編入。

越県合併に伴う変更点

越県合併により、郵便番号、地名、管轄などが大きく変更されました。

郵便番号:
山口地区: 399-51xx → 508-05xx
神坂地区: 399-5102 → 508-0502
地名:
長野県木曽郡山口村山口 → 岐阜県中津川市山口
長野県木曽郡山口村神坂 → 岐阜県中津川市馬籠
郵便局:
山口郵便局: 取扱局番号 11234 → 24371
馬籠郵便局: 取扱局番号 11097 → 24372
管轄支社: 信越支社から東海支社へ変更
行政:
村役場は中津川市役所山口総合事務所に
教育:
小学校: 神坂小学校は中津川市立と山口村立に分立後、統合。
中学校: 山口中学校は廃校。旧神坂村域は神坂中学校区に、残りは坂下中学校区に。
放送:
NHK中継局は岐阜放送局に移管後廃止。
その他:
自動車ナンバー: 松本ナンバーから岐阜ナンバーに変更。
警察管轄: 長野県警木曽署から岐阜県警中津川署に変更。
農業協同組合: 木曽農協から東美濃農協に移管。
衆議院選挙区: 長野4区から岐阜5区に変更。
無線局管轄: 信越総合通信局から東海総合通信局に変更。
運転免許試験場: 長野県警から岐阜県警の試験場に変更。
保健衛生: 木曽保健所から恵那保健所に変更。
税務: 木曽税務署から中津川税務署に変更。

姉妹都市

長野県小諸市
神奈川県大磯町

交通

村内には鉄道や高速道路は通っていません。
鉄道: 最寄り駅はJR中央本線の中津川駅・坂下駅
高速道路: 最寄りICは中央自動車道中津川IC

道路

一般国道:
国道19号
主要地方道:
岐阜県道・長野県道6号中津川山口線
岐阜県道・長野県道7号中津川南木曽線

名所・旧跡・観光スポット

馬籠宿
まごめ自然植物園
諏訪神社
光西寺
永昌寺

出身有名人

島崎藤村（小説家）
島崎正樹
葉山夏樹（元田辺三菱製薬社長）

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