山崎重暉

山崎重暉について

山崎重暉（やまざき しげあき、1893年1月21日 - 1980年12月28日）は、日本の海軍における名将であり、最終的に海軍中将の階級を持つ軍人としてその名を残しています。彼の生涯には数多くの軍歴と著作があり、海軍の歴史において重要な役割を果たしました。

生い立ち

重暉は、警察署長である山崎重光の長男として生まれました。幼少期を海南中学校で過ごし、1913年12月には海軍兵学校の41期生として卒業しました。彼の入校時の成績は120名中16番、卒業時は118名中20番で、早くからその才能を示しました。卒業後は速やかに海軍少尉に任官され、海軍のキャリアをスタートさせました。

軍歴の発展

1920年には海軍水雷学校高等科を卒業し、その後は多くの重要な役職を歴任します。潜水艦部隊の指揮を執り、例えば「第13潜水艦」の艦長や第2潜水戦隊の参謀を務めました。1925年には海軍大学校の甲種23期を卒業し、第一次世界大戦末期には第二特務艦隊に配属され、戦利潜水艦の回航任務に携わりました。

その後も「呂号第18潜水艦」や「呂号第67潜水艦」の艦長を務めるなど、潜水艦部隊の指揮官としての地位を確立しました。1934年には第14潜水隊の司令官に就任し、さらにその後も第30潜水隊の司令官や海軍大学校の教官、また大本営報道部第1課長に就任し、様々な役割を果たしました。1940年には少将に昇進し、太平洋戦争の際には第2潜水戦隊の司令官として戦に臨みます。

太平洋戦争とその後

重暉は潜水艦作戦が期待した成果を挙げられなかったことを受け、軍令部において原因を調査する役割を担いました。潜水艦の運用方法の問題点を指摘し、以下の指導的地位を持っていた海軍の中でも潜水艦戦略の重要性を強くアピールしました。その後、1944年5月には中将に昇進し、海軍潜水艦部門の部長および特兵部長として終戦を迎え、1945年には予備役に編入されました。

公職追放

戦後の1947年11月28日には公職追放の仮指定を受けることとなりました。彼の軍人としての経歴は栄光とともに多くの厳しい状況も伴っていたことが分かります。

著作

山崎重暉は著名な著書を残しています。代表作には『日米五大海戦』や、1977年に出版された『回想の帝国海軍』があります。これらの著書は彼が持つ海軍に関する知識や経験を流暢に語っており、軍事史の研究や理解において価値ある資料となっています。

栄典

重暉は1942年1月14日に勲二等瑞宝章を受章し、彼の業績が国家に対して如何に評価されていたかを物語っています。彼の人生と仕事は、戦後の日本における海軍の歩みや歴史に多大な影響を与えることとなりました。

参考文献

• - 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
• - 外山操編『陸海軍将官人事総覧 海軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
• - 福川秀樹『日本海軍将官辞典』芙蓉書房出版、2000年。

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