山本隆志

山本隆志（やまもと たかし）

プロフィール

1947年4月8日生まれ。日本の歴史学者で、特に日本中世史を専門とする。筑波大学名誉教授。

学歴と職歴

群馬県出身。1971年に東京教育大学史学科を卒業。1976年には同大学大学院文学研究科博士課程を中退。1993年、「荘園公領制展開過程の研究」で筑波大学より博士（文学）の学位を取得。

筑波大学では助教授、教授を歴任し、2012年に定年退官。退官後は名誉教授となる。

研究内容

専門は日本中世史であり、特に荘園公領制や東国武士の成立と展開に関する研究で知られる。その研究は、史料を丹念に読み解き、実証的な分析に基づいており、日本中世史研究に大きな影響を与えている。

主な著書

『荘園制の展開と地域社会』（刀水書房） 1994年：荘園制が地域社会に与えた影響について、詳細な分析を行った著作。
『新田義貞 関東を落すことは子細なし』（ミネルヴァ書房、ミネルヴァ日本評伝選） 2005年：南北朝時代の武将、新田義貞の生涯を、歴史的背景とともに描いた評伝。
『東国における武士勢力の成立と展開 東国武士論の再構築』（思文閣出版） 2012年：東国武士の成立過程を、最新の研究成果を踏まえつつ再構築した意欲作。
『山名宗全 金吾は鞍馬毘沙門の化身なり』（ミネルヴァ書房、ミネルヴァ日本評伝選） 2015年：室町時代の武将、山名宗全の生涯を、史料に基づき詳細に描いた評伝。
『北条時頼 誤りて征夷の権を執る』（ミネルヴァ書房、ミネルヴァ日本評伝選） 2024年：鎌倉幕府の執権、北条時頼の生涯を、新たな視点から描いた評伝。

編著

『群馬県の歴史』（西垣晴次・丑木幸男共編、「県史」山川出版社） 1997年、第2版2013年：群馬県の歴史を網羅的に解説した地域史。
『那須与一伝承の誕生 歴史と伝説をめぐる相剋』（編著、ミネルヴァ書房） 2012年：那須与一の伝承がどのように形成されたのかを、歴史と伝説の両面から分析した研究書。
『日本中世政治文化論の射程』（編、思文閣出版） 2012年：日本中世の政治文化に関する様々な論考を収録した論文集。

論文

多数の論文を発表しており、その内容は多岐にわたる。

脚注

山本隆志

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