山梨文化会館
山梨文化会館は、
山梨県甲府市北口に位置する特徴的な建築物であり、
DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築にも選ばれています。株式会社山梨文化会館が管理・運営を行い、
山日YBSグループの本社機能も担っています。
概要
1966年に
丹下健三の設計によって竣工された山梨文化会館は、いくつかの円柱と梁で支えられた構造が特徴です。この構造により、内部の
間取りは柔軟に変更可能であり、フロアの増改築も容易に行えます。実際に、竣工後には上層階の増築や、
サンニチ印刷の新聞輪転機跡地を利用したテレビ新スタジオの設置など、改修が重ねられています。竣工時の延床面積は18,085m2でしたが、現在は21,885.85m2まで拡張されています。
設計者の
丹下健三自身もこの建物を高く評価しており、自身の代表作の一つとして挙げています。
建物南側の壁面上部には
電光掲示板が設置されており、山日ニュース、県内の
天気予報、YBSの番組案内、イベント情報などが表示されています。また、
電光掲示板の直下にはYBSラジオ・アルックススタジオがあります。
かつては、屋上からYBSテレビのアナログ放送が送信されていましたが、デジタル放送への移行に伴い、現在は中継は行われていません。
2015年からは、丹下建築としては初の免震化工事が実施され、2016年末に完了しています。
入居企業
山梨文化会館には、以下の
山日YBSグループの企業が入居しています。
株式会社山梨文化会館
山梨日日新聞社
山梨放送
アドブレーン
YBS T&L
タウン企画
デジタルビジョン
ファーストビジョン
ウインテックコミュニケーションズ
山梨文化会館が登場する作品
MEMORIES
オムニバス形式の「最臭兵器」にてオープニングに登場。主人公が屋上で旗を振るシーンも描かれています。
傷物語
劇場版〈I 鉄血篇〉にて、学習塾施設跡(廃墟)のモデルとして登場します。
交通アクセス
甲府駅北口より徒歩2分
甲府駅バスターミナル(
甲府駅南口)から
甲府駅自由通路を渡り徒歩5分
中央自動車道甲府昭和インターチェンジより車10分
脚注
山梨文化会館
関連項目
メタボリズム
甲府市中心市街地活性化基本計画
静岡新聞・静岡放送東京支社ビル - 同じく
丹下健三が設計し、
山梨日日新聞・
山梨放送東京支社が入居する建築。