山田上口駅

山田上口駅（やまだかみぐちえき）

山田上口駅は、三重県伊勢市常磐一丁目に位置する、東海旅客鉄道（JR東海）参宮線の駅です。伊勢市街地に近く、地域住民や観光客に利用されています。

歴史

当駅は、1897年（明治30年）11月11日に参宮鉄道の駅として「筋向橋駅（すじかいばしえき）」という名前で開業しました。その後、1907年（明治40年）に国有化され、帝国鉄道庁の駅となります。1917年（大正6年）10月10日に現在の「山田上口駅」に改称されました。

1930年（昭和5年）には2代目の駅舎が竣工し、長らく地域に親しまれてきましたが、1980年（昭和55年）に貨物取扱が廃止され、1983年（昭和58年）には無人駅となりました。2017年（平成29年）7月31日には、2番のりば（鳥羽方面）の使用が停止され、翌日からは上下線ともに1番のりばのみを使用する形となりました。これに伴い、跨線橋も廃止されています。

2018年（平成30年）11月28日には駅舎が閉鎖され、2019年に新たな駅舎が竣工しました。

駅名改称等の請願

1916年（大正5年）11月、当時の宇治山田市長から鉄道院総裁に対し、駅名改称と通過列車廃止の請願が提出されました。その内容は、駅名となっている「筋向橋」が駅から離れており、利用者の混乱を招くこと、駅名が読みにくいこと、駅周辺の産業や観光の発展のため、全列車を停車させてほしいというものでした。具体的な変更候補としては「宮川」または「山田上口」が挙げられました。

駅構造

現在の山田上口駅は、線路の南側に単式ホーム1面1線を有する地上駅です。伊勢市駅が管理する無人駅で、2019年に改築された駅舎は、簡素な構造となっています。かつては自動券売機が設置されていましたが、現在は撤去され、待合室には数名が座れるベンチが設置されています。

2017年7月31日までは相対式ホーム2面2線の構造で、跨線橋で両ホームが連絡していました。

利用状況

近年の1日平均乗車人員は以下の通りです（三重県統計書より）。

(省略。必要に応じて追記)

駅周辺

駅の裏手（北側）には横浜ゴムの三重工場があり、正面（南側）は開けた伊勢市街地となっています。駅前にはクスノキの並木が続くロータリーがあります。

主な周辺施設:

伊勢市消防署西分署
伊勢慶友病院
三重県立宇治山田高等学校
伊勢市立中島小学校
伊勢市立早修小学校
三十三銀行辻久留支店
百五銀行筋向橋支店
伊勢筋向橋郵便局
御薗郵便局
ぎゅーとらコア店
近鉄山田線宮町駅
宮川堤（桜の名所）
宮川橋梁（鉄道撮影スポット）
宇須乃野神社・県神社
草奈伎神社・大間国生神社
清野井庭神社
上社・志等美神社・大河内神社・打懸神社
筋向橋（駅名の由来となった橋）

バス路線

駅近くの「山田上口」停留所から、三重交通や三交伊勢志摩交通の路線バスが発着しています。

13系統：伊勢市駅前・有滝 / イオン伊勢店
25系統：田間・上田口・注連指 / 山商前
26系統：中村 / 山商前
80系統：五ヶ所 / 宇治山田駅前 / 神津佐

隣の駅

東海旅客鉄道（JR東海）

■参宮線

快速「みえ」：通過（一部列車は停車。列車記事を参照）
普通：宮川駅 - 山田上口駅 - 伊勢市駅

脚注

三重県統計書

関連項目

* 日本の鉄道駅一覧

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