山田俊雄

山田俊雄：日本の言語学研究に貢献した国語学者

山田俊雄（1922年7月8日-2005年7月16日）は、著名な国語学者であり、成城大学名誉[[教授]]、そして同大学第10代学長を務めた人物です。著名な国語学者である山田孝雄を父に持ち、兄である山田忠雄もまた国語学者という一家に生まれ育ちました。

教育とキャリア

東京帝国大学文学部を卒業後、山梨大学助[[教授]]を経て、成城大学助[[教授]]に就任。その後、教授、学長、そして名誉[[教授]]と、成城大学で長く教鞭をとり、大学の運営にも大きく貢献しました。その間、日本の国語学の発展に多大な尽力を行いました。

幅広い研究と豊富な著作

山田俊雄の研究は多岐に渡り、特に辞書編纂においては、その卓越した能力を発揮しました。多くの辞書編集に携わっただけでなく、国語学に関する単著も数多く出版しています。

辞書編纂

山田俊雄は、新潮社や角川書店、三省堂といった主要な出版社から発行された様々な辞書に携わりました。その中には、広く一般に利用されてきた国語辞典、漢和辞典、さらには古語辞典まで含まれ、その内容は現代国語から古典までを網羅しています。代表的な著書には以下のものがあります。

新潮国語辞典（築島裕氏と共編）
角川実用国語辞典（石綿敏雄氏と共編）
角川最新古語辞典（佐藤謙三氏と共編）
新潮現代国語辞典（築島裕氏、白藤礼幸氏、奥田勲氏と共編）
角川最新国語辞典（石綿敏雄氏と共編）
角川必携古語辞典（吉川泰雄氏と共編）
角川大字源（尾崎雄二郎氏、西岡弘氏、都留春雄氏、山田勝美氏と共編）
例解新漢和辞典（戸川芳郎氏、影山輝國氏と共編）
新明解現代漢和辞典（影山輝國氏、伊藤文生氏、戸川芳郎氏と共編）

これらの辞書は、正確さと網羅性を兼ね備え、長年にわたり多くの人々に利用されてきました。彼の辞書編纂への貢献は、日本の国語学研究において計り知れないほど大きいと言えます。

単著

辞書編纂以外にも、山田俊雄は国語学に関する多くの単著を発表しています。それらは、日本語の歴史や特徴、言葉の変遷など、幅広いテーマを扱っており、一般読者にも分かりやすく書かれています。単著としては以下のものがあります。

日本の文字
日本語と辞書
詞林逍遥
詞林間話
ことばの履歴
ことば散策
詞苑間歩：移る時代・変ることば
忘れかけてゐた言葉
日本のことばと古辞書
詞苑間歩：続

これらの著作は、彼の深い学識と、言葉への愛情を強く感じさせるものです。

共著

さらに、山田俊雄は、多くの共著にも携わっています。それらは、古典文学の注釈から、日本語の歴史を体系的に解説した大規模な共編著まで、多様な内容を網羅しています。代表的な共著としては以下が挙げられます。

昭和校註竹取物語（山田孝雄氏、山田忠雄氏と共編）
山田孝雄博士著作年譜
山田孝雄年譜（山田忠雄氏、山田英雄氏と共編）
日本語の歴史（亀井孝氏、大藤時彦氏と共編）
日本の説話 第7巻 言葉と表現（馬淵和夫氏と共編）
新日本古典文学大系 52 庭訓往来・句双紙（入矢義高氏、早苗憲雄氏と共校注）
高等学校古典1準拠課題ノート（吉川泰雄氏、大野晋氏と共編）
* ことば談義寐ても寤ても（柳瀬尚紀氏と共著）

まとめ

山田俊雄は、その生涯を通じて、日本の国語学研究に多大な貢献をしました。辞書編纂者、教育者、そして研究者としての彼の業績は、現代の私たちにも大きな影響を与え続けています。彼の著作は、これからも多くの人々に読み継がれ、日本の言語文化の理解を深める上で重要な役割を果たしていくことでしょう。

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