岐阜バスターミナル

岐阜バスターミナル:その歴史と役割



岐阜バスターミナルは、かつて岐阜県岐阜市の名鉄岐阜駅(旧称新岐阜駅)に位置していた、岐阜乗合自動車(岐阜バス)の重要なバスターミナルでした。旧称は新岐阜バスセンターとして親しまれていました。

概要



停留所名は駅名と同じ「名鉄岐阜」で、神田町通り(長良橋通り)の乗降場も含まれていました。しかし、2024年9月30日をもって廃止され、その役割を終えました。これは、名古屋鉄道の中期経営計画における神田町街区の再開発計画の一環として決定されたものです。

バスターミナル廃止後、乗り入れていた路線バスと高速バスは、名鉄岐阜のりばおよびJR岐阜駅バスターミナル発着に変更されました。また、併設されていた案内所と旅行センターは、近隣のビジネスホテル内に移転しました。跡地は、バス車両の待機スペースとして活用されています。

沿革



岐阜バスターミナルの歴史は、1946年昭和21年)に「新岐阜バスセンター」として、新岐阜駅の西・神田町通りに隣接して開設されたことから始まります。

1946年昭和21年):「新岐阜バスセンター」として開設。
1957年昭和32年):新岐阜百貨店開業に伴い、百貨店1階に移転。新岐阜発の郊外線バスターミナルとして、主に発車専用として機能しました。
2005年(平成17年)1月29日:新岐阜駅が「名鉄岐阜駅」に改称されたものの、バスセンターの名称はそのまま維持されました。
2005年(平成17年)12月28日:新岐阜百貨店が閉店。
2006年(平成18年)3月1日:百貨店解体のため、バス出入口を南に変更し、名称を「岐阜バスターミナル」に改称。乗降口の名称も数字からアルファベットに変更されました。
2007年(平成19年)3月29日:JR岐阜駅北口にJR岐阜駅バスターミナルが開業。県外高速線を除く全路線がJR岐阜駅バスターミナルを経由するようになりました。
2007年(平成19年)中期:旧新岐阜百貨店解体工事に伴い、仮設施設にて営業。
2008年(平成20年)4月1日:行先番号制開始、岐阜大学行直行バス・快速バスが当ターミナル始発となりました。
2008年(平成20年)10月1日:ターミナルに乗り入れるバスは「BT利用許可証」を所持することになりました。
2008年(平成20年)12月1日:施設改修により、バスの乗降位置と仮設トイレの場所が変更。
2009年(平成21年)4月1日:バスの乗降位置が再び変更。
2009年(平成21年)7月1日:新たな定期バス案内所と岐阜バスターミナル旅行センターが完成。バスターミナルもロータリー方式に変更されました。
2024年(令和6年)9月30日:廃止。

路線バスのりば(廃止時点)



バスターミナル廃止時点での、各のりばから発着する路線は以下の通りでした。

Aのりば
【C37】岐阜特別支援学校(平日のみ・学休日運休)
[スクールバス]岐阜聖徳学園羽島キャンパス、岐阜キャンパス
[高速]高山(岐阜バス・濃飛バスの共同運行)
[高速]新宿南口(バスタ新宿
[臨時]岩井山かさ神(※毎月8日のみ運行)
Bのりば
降車場
Cのりば
【T60】[快速]イオンモール各務原
【O35】市立女子短大(大縄場大橋経由)
【O37】山田病院・寺田ガーデン(大縄場大橋経由)
【K49】城田寺団地
【K50】長良八代公園
【K55】粟野西5丁目
Dのりば
[高速]郡上八幡
【B65】日野西
【B74】大洞緑団地(北一色経由)
【N34】大洞緑団地(長良橋経由)
【B81】せき東山
【B83】岐阜医療科学大
【B87】中濃庁舎
Eのりば
【C72】岐阜大学岐阜大学病院(直行便)
【C45】御望野
【C46】西秋沢
【C47】本巣市役所
【C48】宝珠ハイツ
【C49】谷汲山(※毎月18日のみ運行)

岐阜駅関係の他バス停



かつては事業者によりバス停が分かれていました。

岐阜市営バス:JR岐阜駅北口の「岐阜駅北口」バス停
岐阜バス岐阜市内線、名鉄バス:名鉄新岐阜駅前神田町通りの「新岐阜」バス停
岐阜バス郊外線:新岐阜バスセンター(「新岐阜」バス停)

2007年3月29日には、JR岐阜駅北口のバスのりば改修工事が完了し、JR岐阜駅バスターミナルとして供用開始されました。岐阜市のオムニバスタウン構想に基づき、バスロケーションシステムが導入され、12箇所のバス乗降場に40路線が乗り入れました。これに伴い、名鉄岐阜バス停の神田町通り1番のりば - 6番のりばもバスロケーションシステムに対応したポールに取り替えられました。また、JR岐阜駅西バス停が廃止されました。

2008年4月1日のダイヤ改正により、JR岐阜駅南口に停車するバス会社路線はなくなりました。

関連項目



関シティターミナル
高山濃飛バスセンター

長年にわたり地域の足として親しまれてきた岐阜バスターミナルは、その役割を終えましたが、その歴史は地域の記憶に深く刻まれています。

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