岡庭健

岡庭健氏は、1961年11月19日生まれの日本の外交官です。1984年に一橋大学法学部を卒業後、外務省に入省しました。

外交官としてのキャリアの中で、岡庭氏は多岐にわたる分野で活躍してきました。初期には、総合外交政策局で人権や難民問題、地球環境問題を担当し、国際連合総会への随員や、気候変動枠組条約室長などを務めました。その後、経済協力局では開発計画課長を務め、国際協力の分野でも重要な役割を果たしました。

2005年からは、国際通貨基金（IMF）や国際復興開発銀行（IBRD）などの国際金融機関で日本政府代表代理を務め、国際的な開発協力にも貢献しました。また、国際連合婦人の地位委員会会合にも日本政府代表代理として参加し、ジェンダー平等にも取り組みました。

在外公館での勤務も長く、インドネシア、英国、南アフリカ共和国などの日本大使館で参事官や公使を歴任しました。これらの国々での経験は、岡庭氏の外交官としての視野を広げ、国際情勢に対する深い理解を培いました。

本省勤務では、大臣官房審議官や内閣官房内閣審議官、大臣官房長補佐（報道・広報・儀典担当）などを務め、広報や儀典、国際協力などの分野で活躍しました。外務副報道官も兼務し、日本の外交政策を内外に発信する役割を担いました。

2015年には、在マイアミ日本国総領事館総領事に就任。その後、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部大使（次席常駐代表）、国際労働機関理事会日本政府代表代理、国際労働機関総会日本政府代表代理を務め、国際労働問題にも取り組みました。

2021年からは、駐ケニア特命全権大使、国際連合環境計画常駐代表、国際連合人間居住計画常駐代表として、アフリカでの外交活動を本格化させました。2022年には、エリトリア、ソマリア、セーシェルも兼任し、広範な地域での外交を担いました。2024年からは、駐アラブ首長国連邦特命全権大使として、中東地域での活動を開始しています。

岡庭氏の同期には、有吉勝秀（コスタリカ大使）、礒正人（クロアチア大使）、伊藤康一（ギリシャ大使）、伊藤直樹（ベトナム大使）、今村朗（セルビア大使）、岩井文男（サウジアラビア大使）、大森茂（セネガル大使）、岡田隆（アフガニスタン大使）、菊田豊（ネパール大使）、下川眞樹太（フランス、アンドラ大使）、杉山明（ノルウェー大使）、鈴木哲（インド大使）、竹若敬三（北極担当大使）、千葉明（バチカン大使）、梨田和也（タイ大使）、藤山美典（スイス兼リヒテンシュタイン大使）、藤原直（エディンバラ総領事）、正木靖（インドネシア大使）、森下敬一郎（エクアドル大使）、山上信吾（オーストラリア大使）、山田洋一郎（モルドバ大使）、山野内勘二（カナダ大使）など、多数の著名な外交官がいます。

岡庭氏は、その長年の外交官としての経験と知識を活かし、国際社会における日本のプレゼンス向上に貢献しています。幅広い分野での専門知識と、各国の文化や社会情勢に対する深い理解に基づいた外交活動は、国際社会からも高く評価されています。

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