岩国インターチェンジ

山口県岩国市多田に位置する、山陽自動車道の主要なインターチェンジです。岩国市街地や周辺地域へのアクセスポイントとして重要な役割を果たしており、「いわくにインターチェンジ」と読みます。

開設と拡充の歩み

本インターチェンジは、山陽自動車道の一部として供用が開始されました。最初の開通は1988年（昭和63年）3月29日で、この時、大竹インターチェンジとの間が開通しました。これにより、広島方面からのアクセスが改善されました。その後、1992年（平成4年）6月25日には、岩国インターチェンジから熊毛インターチェンジまでの区間が開通し、山陽自動車道のネットワークがさらに西へ延伸されました。これらの段階的な開通により、岩国市や周辺地域の交通の要衝としての機能が強化され、広域的な交通利便性が向上しました。

料金所と施設

岩国インターチェンジには、高速道路の利用料金を精算するための料金所施設が設けられています。合計で6つのブースが運用されており、多様な支払い方法に対応しています。

入口（2ブース）
ETC専用レーン：1ブース
一般レーン：1ブース
出口（4ブース）
ETC専用レーン：1ブース
ETC/一般共用レーン：1ブース
一般レーン：2ブース

これにより、ETC利用者はもちろん、現金等を利用する一般の利用者も円滑に通行できるよう配慮されています。

また、本インターチェンジ構内には、高速道路上の安全と秩序を維持するための重要な施設が併設されています。山口県警察高速道路交通警察隊の徳山分駐隊に属する岩国派遣所が設置されており、高速道路上での事故対応、交通違反の取り締まり、巡回警備といった業務を行い、高速道路利用者の安全確保に貢献しています。

接続する主な道路

本インターチェンジからは、地域内外へアクセスするための主要な道路に接続しています。これらの接続道路を通じて、周辺地域との交通ネットワークが形成されています。

国道2号（国道187号重複）：岩国市街地方面や、隣接する広島県大竹市方面へ接続する大幹線道路です。また、国道187号としては島根県方面へのアクセス路ともなります。
山口県道1号岩国大竹線：主に岩国市街地中心部へ向かう重要な県道です。インターチェンジから市街地へのアクセスを担います。

これらの道路を利用することで、岩国市内の各地や周辺自治体へのアクセスが容易になります。

周辺の主要な施設と観光地

岩国インターチェンジの周辺には、岩国市を代表する観光地や、交通の要衝となる施設が複数存在し、これらの地点へのアクセス拠点として機能しています。

錦帯橋：日本三名橋の一つに数えられる、国の名勝にも指定されている美しい五連アーチ橋です。岩国観光のハイライトであり、インターチェンジからのアクセスも比較的容易です。
新岩国駅：JR西日本山陽新幹線の駅です。新幹線を利用して岩国を訪れる際の主要な玄関口の一つであり、市街地や錦帯橋へのアクセスに便利です。
清流新岩国駅：新岩国駅に隣接する、錦川鉄道錦川清流線の駅です。ローカル線を利用する際の乗り換え拠点となります。
岩国空港：正式名称は岩国錦帯橋空港です。国内線の発着があり、空路で岩国を訪れる際の高速道路からのアクセスポイントとなります。
岩国港：岩国市の海上交通の拠点であり、貨物や旅客の港湾施設があります。

高速バス停留所

岩国インターチェンジの敷地内には直接のバスストップは設けられていませんが、インターチェンジの出入口に近接する場所（具体的には国道2号沿い）に「岩国インターバスターミナル」という名称の高速バス停留所が設置されています。このバスターミナルには、いわくにバスが運行する路線に加え、岩国といわきを結ぶ広島方面行きの高速バス（いわくにバスと防長交通による共同運行）が停車します。高速バスを利用して岩国と他地域を行き来する際の、重要な乗り換え地点として機能しています。

隣接区間

山陽自動車道における岩国インターチェンジの隣接区間は以下の通りです。

E2 山陽自動車道
大竹ジャンクション (33) - 岩国インターチェンジ (34) - 玖珂パーキングエリア - 玖珂インターチェンジ (35)

大竹ジャンクションは広島岩国道路を経て山陽自動車道本線や他の方面へ接続する重要な結節点であり、玖珂パーキングエリアは休憩施設として、玖珂インターチェンジは次の主要なアクセスポイントとして機能しています。

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