岩国市営美和バス

岩国市営美和バス：地域を繋いだ自治体バスの記憶

岩国市営美和バスは、かつて山口県岩国市が運行していた自治体バスです。その前身は、美和町が運営していた「美和町営バス」に遡ります。合併を経て岩国市に引き継がれ、地域住民の足として活躍しました。

歴史

岩国市営美和バスの歴史は、1976年に美和町営バスとして始まったことに遡ります。

1976年7月12日：広電バス坂上線の廃止に伴い、美和町営バスが坂上 - 大三郎間で運行を開始。
2002年7月1日：中国JRバスの岩益線（大竹駅 - 岩国駅 - 錦帯橋、下多田 - 中垣内）および坂上線（大竹駅 - 鮎谷 - 長野団地）などの廃止を受け、代替バスとして美和町営バス坂上線、松尾線の運行を開始。
2006年3月20日：岩国市と周辺町村との合併により、美和町営バスから岩国市営美和バスへ名称変更。
2009年4月1日：旧玖珂郡各地域内の自治体バス運行路線網の見直しに伴い、岩国市生活交通バスとして再編。

路線

岩国市営美和バスは、岩国市生活交通バスへ再編されるまで、以下の路線を運行していました。

岩国市営玖珂バス
岩国市営周東バス
岩国市営錦バス
岩国市営美川バス
岩国市営美和バス
岩国市営らかん清流バス

これらの路線は、地域住民の生活を支える重要な役割を果たしていました。

車両

岩国市営美和バスでは、路線によって使用される車両が異なっていました。大竹線（坂上線）以外には、日野・メルファや三菱ふそう・ローザなどが使用されていました。これらの車両は、貸切車（町有の団体輸送用車両）を転用したもので、方向幕の代わりに「岩国市営美和バス」と運行区間の書かれたステッカーが貼られていました。

一方、大竹線（坂上線）には、大竹タクシーの車両が使用されていました。三菱ふそう・エアロミディMK観光タイプ（緑ナンバーの特定バス）が用いられ、車両前面には「鮎谷 - 大竹駅」の運行区間が表示されていました。

現在

2009年4月1日に岩国市生活交通バスとして再編された後、岩国市営美和バスとしての運行は終了しました。しかし、その路線は岩国市生活交通バスに引き継がれ、現在も地域住民の足として活躍しています。

岩国市営美和バスは、地域に根ざした自治体バスとして、住民の生活を支え、地域間の交流を促進する重要な役割を果たしました。その歴史は、岩国市の地域交通の発展を語る上で欠かせないものとなっています。

関連項目

岩国市 / 美和町 (山口県)
岩国市生活交通バス
大竹タクシー
80条バス運行事業者一覧
日本のコミュニティバス一覧#廃止されたコミュニティバス
岩国市交通局 - 岩国市の地方公営企業による市営バス。旧岩国市域が中心で、美和地域までは乗り入れない。#松尾線の旧・岩国市域区間のみ系統番号：[4]等と路線の一部が重複。

外部リンク

暮らしのガイドブック(PDF) 岩国市（市営バス路線図 P47-P49)
岩国市生活交通バスのご案内（美和総合支所地域振興課） - 岩国市
坂上線バス時刻表 - 大竹市
坂上線バス料金表 - 大竹市

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