岩泉小本駅

岩泉小本駅について

岩泉小本駅（いわいずみおもとえき）は、岩手県下閉伊郡岩泉町小本に位置する三陸鉄道リアス線の駅です。この駅は、地域における重要な交通拠点であるとともに、防災拠点としての役割も担っています。

駅の概要

駅の愛称は「泉湧く岩」。これは、近隣の観光名所である龍泉洞から湧き出る水が、小本川を通じて駅の近くに流れ込んでいることに由来しています。岩泉小本駅は、龍泉洞への玄関口としても知られています。駅は高架構造で、島式ホーム1面2線を備えており、将来的な拡張を考慮したスペースも確保されています。

歴史

元々、この地域には岩泉線が計画されていましたが、実際には当駅までしか建設されませんでした。かつてはJRバス東北が当駅から岩泉駅間を結んでいましたが、2003年に撤退。その後、岩泉町民バスが代替輸送を担いました。開業時の駅名は小本駅でしたが、2014年の岩泉線廃止に伴い、岩泉町内から「岩泉」の名が消えてしまったため、2015年に岩泉小本駅へと改称されました。

年表

1984年（昭和59年）4月1日：三陸鉄道北リアス線の小本駅として開業。
2011年（平成23年）
3月11日：東日本大震災により北リアス線が全線不通。
3月29日：田老駅 - 当駅間が営業再開、宮古方面と接続。
2014年（平成26年）
4月6日：当駅 - 田野畑駅間が営業再開し、北リアス線が全線復旧。
5月12日：駅舎建替工事に着手。
7月14日：新駅舎と「津波防災避難施設」を兼ねた施設を着工。出札業務が一時休止。
2015年（平成27年）
12月23日：駅舎を兼ねた「小本津波防災センター」が完成、岩泉小本駅に改称。
12月28日：「小本津波防災センター」の利用開始に伴い、出札業務を再開。
2020年（令和2年）4月1日：駅業務の受託者が岩手県北自動車から岩泉町に変更。併設されていた岩手県北自動車宮古営業所岩泉小本支所は近隣に移転。

駅構造

駅舎は3階建ての「小本津波防災センター」を兼ねており、岩泉町役場小本支所や小本診療所も入居しています。災害時には一時避難所となるホールも設けられています。この場所にはかつて「小本観光センター」があり、出札業務も行われていました。2014年から建て替え工事が行われ、2015年に現在の防災センターが完成しました。

駅の業務は岩泉町が受託しており、簡易委託駅として運営されています。以前は岩手県北バスが受託し、出札業務の他、バスの定期券販売や旅行案内なども行っていましたが、受託者変更後は売店営業が終了し、待合スペースとなっています。

のりば

2番線には宮古方面への出発信号があり、宮古駅からの折り返し列車も運転可能です。東日本大震災後には、全線復旧までの間、暫定的な折り返し運転が行われていました。また、2019年3月から2020年3月にかけては、夜間に宮古駅 - 当駅間の区間列車（土日祝日運休）も設定されていました。

利用状況

1日の平均乗降人員は〇〇人です。（具体的な数値は最新のデータをご確認ください。）

駅周辺

駅は小本の中心市街地からは少し離れた場所に位置しています。かつて、中心市街地には国鉄バスの自動車駅として「初代」小本駅が存在していました。

隣の駅

三陸鉄道リアス線
摂待駅 - 岩泉小本駅 - 島越駅

まとめ

岩泉小本駅は、地域住民の足としてだけでなく、防災拠点としても重要な役割を担っています。駅の歴史や構造、周辺の環境を理解することで、より深くこの駅の重要性を感じることができるでしょう。

外部リンク

* 岩泉小本駅：三陸鉄道

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