岩淵町 (東京都北区)

地理

岩淵町は、東京都北区の北端に位置し、荒川と新河岸川に挟まれた中州状の地形が特徴です。この地形は、町域のおよそ3分の1を占めています。荒川の対岸には埼玉県川口市があり、新荒川大橋が両市を結んでいます。荒川は、おおむね東京都と埼玉県の境となっていますが、新荒川大橋付近では都県境が東京都側に大きく入り込んでおり、河川敷上を境界線が通っています。

町の北側は埼玉県川口市舟戸町、東側は北区志茂、南側と西側は北区赤羽と接しています。かつては、戸籍の表記などで「岩渕町」と記載されることもありましたが、2007年11月5日より戸籍が電子化され、「岩淵町」に統一されました。

河川

町内には以下の河川が流れています。

荒川: 新荒川大橋が架かっています。
新河岸川: 新荒川大橋と岩淵橋が架かっています。

地価

住宅地の地価は、2024年1月1日の公示地価によると、岩淵町9-13の地点で1平方メートルあたり46万4000円となっています。

歴史

地名の由来

岩淵町の地名は、入間川（現在の荒川）のほとりがゴツゴツとした岩場であったことに由来すると言われています。

沿革

1871年11月：浦和県（現埼玉県）から東京府に編入されました。
1878年11月：郡区町村編制法により、北豊島郡岩淵本宿町となりました。
1889年5月1日：市制町村制により、岩淵本宿町、稲付村、赤羽村、袋村、下村、神谷村が合併し、岩淵町となり、北豊島郡岩淵町大字岩淵本宿となりました。
1932年10月1日：東京市への編入により、岩淵町は王子町と合併して王子区となりました。これに伴い、町内の地名が整理され、東京市王子区岩淵町一・二丁目となりました。
1943年7月1日：東京都制施行により、東京都王子区岩淵町一・二丁目となりました。
1947年3月15日：王子区が滝野川区と合併して北区となり、東京都北区岩淵町一・二丁目となりました。
1971年7月：岩淵町二丁目に住居表示が施行され、北区赤羽一丁目・二丁目、赤羽南一丁目の一部となりました。
1972年2月：岩淵町一丁目に住居表示が施行され、北区岩淵町となりました。

1964年から行われた住居表示施行の際、北区は当初、岩淵町全域を「赤羽」とする予定でした。しかし、地元住民が長年受け継いできた町名が消えることを危惧し、8年に及ぶ反対運動を展開。その結果、区は住民の訴えを一部受け入れ、一丁目が「岩淵町」のまま住居表示が施行されることとなりました。

世帯数と人口

2023年1月1日現在の東京都発表によると、岩淵町の世帯数と人口は以下の通りです。

世帯数: データなし
人口: データなし

交通

鉄道

東京メトロ南北線、埼玉高速[[鉄道線]]: 赤羽岩淵駅（駅の所在地は赤羽ですが、3番出入口は町域内にあります。）
JR赤羽駅: 徒歩10分程度の距離で、利用圏内です。

バス

都営バス: 王57系統の「岩淵町停留所」
国際興業バス: 赤06・赤23、赤23-2、赤23-3・赤20、赤21系統の「赤羽岩淵駅停留所」

道路

岩淵町内にある「赤羽交差点」は、国道122号（北本通り・岩槻街道）と都道311号環状八号線（環八通り）、都道445号常盤台赤羽線が交わる地点です。環八通りはこの赤羽交差点が終点となっています。

施設

北区立岩淵小学校
明照幼稚園
岩淵町自治会会館
赤羽桜堤緑地
荒川大橋サッカー場
新河岸川庭球場
小山酒造: 東京23区内で唯一の日本酒の蔵元。「丸真正宗」という銘柄を製造しています。
正光寺
大満寺
八雲神社

その他

* 郵便番号: 115-0041（集配局：赤羽郵便局）

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