川原湯

川原湯の概要

川原湯（かわらゆ）は、群馬県吾妻[[郡]]長野原町に位置する大字です。郵便番号は377-1302で、面積は6.15平方キロメートルです。この地域は、八ッ場ダムの建設によって大きな変化を経験しました。

地理

川原湯は、もともと吾妻川沿いに位置していましたが、八ッ場ダムの建設に伴い、集落は南側の高台に移転しました。かつての集落は、ダム湖である八ッ場あがつま湖の底に水没しています。川原湯温泉は、その名前の通り、この地域に位置しており、古くから温泉地として知られています。八ッ場あがつま湖を挟んで北側に位置する川原畑とは、八ッ場大橋で結ばれています。移転前は、温泉旅館が吾妻川の谷間の上部に沿って密集していました。また、吾妻渓谷の西端に位置し、「関東の耶馬渓」とも呼ばれる美しい景観を持っていました。

河川

川原湯を流れる主な河川は吾妻川です。

歴史

川原湯の歴史は古く、1193年には源頼朝が狩りの際に川原湯温泉を発見したと伝えられています。その後、川原湯村として吾妻[[郡]]に属し、江戸時代には沼田藩領、後に幕府領となりました。1889年の町村制施行により、周辺の9か村と合併して長野原町が誕生。1917年には大字名が変更され、現在に至ります。1986年には八ッ場ダムの建設基本計画が策定され、これにより、温泉街を含む旧川原湯地域はダム湖に水没することとなりました。そのため、予定湖面より高い場所に新源泉が掘り当てられ、その周辺に新しい温泉街が作られ、川原湯地域の代替地となりました。2014年には八ッ場大橋と吾妻線の付け替え新線が開業し、交通網も代替地に移っています。

年表

1193年：源頼朝が川原湯温泉を発見したとされる。
1889年：町村制施行により、川原湯村など10町村が合併し、長野原町が誕生。
1917年：大字下の町村を削除したため、大字川原湯となる。
2012年5月11日：群馬県道375号林岩下線が代替地で開通。
2014年10月1日：八ッ場大橋が開通、JR東日本吾妻線が新線に切り替わり、川原湯温泉駅が移転。
2019年10月：八ッ場ダムの試験湛水開始により、旧地域周辺がダム湖に水没。

地名の由来

川原湯の名前は、吾妻川の南岸に位置し、温泉が川原近くから湧き出たことに由来すると考えられています。

小字

代替地に移転後も小字は残っており、現在でも地名として使用されています。代替地には、上湯原、大沢、打越、大栃沢といった小字が存在します。旧地域にも小字がありました。

世帯数と人口

2017年8月31日現在の世帯数と人口は以下の通りです。

世帯数：不明
人口：不明

小・中学校の学区

町立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りです。

小学校：不明
中学校：不明

交通

鉄道

JR東日本吾妻線：川原湯温泉駅

トンネル

八ッ場トンネル（4582m）
川原湯トンネル（1870m）

バス

現在、川原湯内に路線バスの停留所はありません。

道路

県道：群馬県道375号林岩下線、群馬県道377号川原畑大戸線
八ッ場大橋を渡った対岸に国道145号八ッ場バイパスが通っています。
水没前は、旧川原湯地域を国道145号が通っていましたが、ダム建設に伴い廃止されました。

橋

八ッ場大橋
不動大橋

トンネル

川原湯温泉トンネル（336m）：群馬県道375号林岩下線
吾妻峡トンネル（1769m）：群馬県道375号林岩下線

施設

川原湯温泉：毎年1月20日にゆかけ祭りが開催されます。
JR東日本吾妻線川原湯温泉駅
川原湯簡易郵便局
長野原町消防団川原湯地区コミュニティー消防センター
なるほど!八ッ場資料館
川原湯神社

参考文献

長野原町誌編纂委員会 編『長野原町誌 上巻』長野原町、1976年3月31日。
長野原町誌編纂委員会 編『長野原町誌 下巻』長野原町、1976年3月31日。
* 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 10 群馬県』角川書店、1988年7月8日。ISBN 4-04-001100-7。

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