市谷甲良町

市谷甲良町（いちがやこうらちょう）

概要

市谷甲良町は、東京都新宿区の東部に位置する町名です。住居表示が実施されており、「丁目」の設定がない単独町名となっています。この地域は、住宅地としての利用が主ですが、大久保通り沿いには商業施設も点在しています。

地理

新宿区の東部に位置し、北は大久保通りを境に市谷山伏町、北東は北山伏町、東は南山伏町及び二十騎町、南は市谷加賀町二丁目、南西から西にかけては市谷柳町と隣接しています。町域内はマンションを含む住宅地が広がっており、大久保通り沿いは商業地と住宅地が混在しています。

地価

2024年7月1日の地価調査によると、市谷甲良町1-5の地点で住宅地の地価は1平方メートルあたり120万円となっています。

歴史

江戸時代初期、この地は幕府の武家地として成立しました。北側は旗本領、南側は御先手組同心の大縄地とされました。後に先手組同心大縄地は医師などに貸し出され、田安家医師の吉野元順が回春塾を開業しました。明治2年(1869年)には、町屋であった市谷甲良屋敷を合併し、旧幕府時代の大棟梁であった甲良氏の名をとり、市谷甲良町が誕生しました。1878年（明治11年）には、旧市谷甲良屋敷があった場所（当時の1番地）は市谷柳町に編入されました。1990年（平成2年）には近隣の5か町とともに住居表示が実施され、旧来の町名と町域が引き継がれています。

地名の由来

町名の由来は、江戸時代にこの地に屋敷を構えていた大棟梁の甲良氏に由来します。しかし、旧市谷甲良屋敷は1878年に市谷柳町に編入されたため、現在の町域内には直接的な関連を示すものは残っていません。

世帯数と人口

2023年1月1日現在、市谷甲良町の世帯数は476世帯、人口は853人です。

学区

区立小・中学校の学区は以下の通りです。
小学校: 新宿区立市谷小学校
中学校: 新宿区立牛込第一中学校

交通

町域内には鉄道駅はありませんが、都営大江戸線の牛込柳町駅が近隣にあります。

事業所

2021年の経済センサス調査によると、町内の事業所数は20、従業員数は112人です。

主な施設

医療法人社団鉄友会 柳町病院：敷地の一部が市谷甲良町にかかっています。
試衛館跡：新選組局長の近藤勇が開いていた道場の跡地です。
茶道裏千家東京茶道会館：茶道に関連する施設です。
ソアールタワー市ヶ谷の丘：集合住宅です。

その他

* 郵便番号：162-0856（集配局：牛込郵便局）

外部リンク

新宿区公式サイト

※道路上の一点で接する。

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