帯広貨物駅

帯広貨物駅：北海道の物流を支える拠点

帯広貨物駅は、北海道帯広市に位置するJR貨物根室本線の貨物駅です。2011年3月、帯広駅から改称されました。長い歴史を持ち、北海道の物流において重要な役割を担っています。

歴史

帯広貨物駅の歴史は、1968年の帯広駅コンテナ基地開設に始まります。その後、1969年には帯広市産業開発公社専用線が通じ、日本飼料ターミナル帯広営業所が開設されるなど、駅周辺の産業発展に大きく貢献しました。1971年には農産品ターミナルが設置され、農産物の輸送拠点としての役割も強化されました。1987年の国鉄分割民営化後もJR貨物が貨物営業を引き継ぎ、発展を続けてきました。2004年には日本オイルターミナル帯広営業所が開設されましたが、2012年に廃止されました。これに伴い、帯広市産業開発公社専用線も廃止されています。

駅構造

帯広貨物駅は、地上駅で3面5線のコンテナホームを有しています。南北に並ぶホームのうち、北側のホームには上屋が設置されています。着発線、仕分け線、引き上げ線などを備え、コンテナの荷役作業が効率的に行えるよう整備されています。駅構内にはJR貨物帯広営業支店や北海道農産品ターミナル帯広営業所、日本通運の倉庫などがあり、物流拠点としての機能を充実させています。また、気動車の留置線や給油設備も備え、気動車の保守にも利用されています。DF200形ディーゼル機関車が構内の入換作業を担当しています。JR北海道の柏林台駅が近接しており、旅客列車の交換を行う場合もあります。

帯広市産業開発公社専用線

かつて帯広貨物駅からは、帯広市産業開発公社が保有し、十勝鉄道が運行管理していた専用線が分岐していました。この専用線は、日本甜菜製糖芽室製糖所や日本オイルターミナル帯広営業所など複数の企業と結んでいました。 複数の支線があり、広範囲にわたる貨物輸送を担っていました。しかし、日本オイルターミナル帯広営業所の廃止に伴い、2012年に廃止されました。

取扱う貨物

帯広貨物駅では、コンテナ貨物と車扱貨物を扱っています。コンテナ貨物としては、JR規格やISO規格の各種コンテナを取り扱っており、野菜、砂糖、豆、乳製品などの発送、積合せ貨物、米、食品、化学工業品などの到着があります。産業廃棄物や特別管理産業廃棄物の取扱許可も取得しています。車扱貨物については、かつては石油類を取り扱っていましたが、2013年に廃止されました。

貨物列車

帯広貨物駅には、多数の貨物列車が発着します。釧路貨物駅方面への下り列車、札幌貨物ターミナル駅方面への上り列車が運行され、その他にも苫小牧[[貨物駅]]、隅田川駅、吹田貨物ターミナル駅方面への列車も設定されています。また、馬鈴薯の収穫期には、馬鈴薯輸送専用の臨時貨物列車も運行されます。

駅周辺

帯広貨物駅周辺は、国道38号、国道241号、北海道道715号芽室東四条帯広線などが通っており、交通の便が良い立地です。周辺には柏林台駅、商業施設、住宅地などが広がっています。

隣の駅

西帯広駅 - 帯広貨物駅 - 柏林台駅

帯広貨物駅は、北海道の物流を支える重要な拠点として、今後もその役割を担っていくことでしょう。

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