平実親

平実親（たいらのさねちか）

平実親は、1087年に生まれ、1149年までの63年間を生きた平安時代後期の著名な貴族です。彼は桓武平氏高棟流に属し、父は平時範で、官位は従三位、参議でした。彼の経歴や官職について詳しく見ていきます。

経歴

平実親は康和3年（1101年）に文章生に補され、その後蔵人所雑色や六位蔵人を務めたことから彼の政治キャリアが始まります。長治2年（1105年）には従五位下に昇進し、さらに翌年の嘉承元年（1106年）には中宮少進に任命されています。父の影響を受け、堀河天皇の中宮である篤子内親王に仕えたことから、実親はその後も徐々に官位を上げていきます。

彼は紀伊守や勘解由次官、右衛門権佐などの役職を経て、保安4年（1123年）には右少弁兼五位蔵人に任ぜられました。次第に昇進を重ね、天治2年（1125年）には左少弁、大治2年（1127年）には正五位下、そして天承元年（1131年）には左中弁に昇進します。彼の官位は長承2年（1133年）に従四位上、長承3年（1134年）には正四位下、そして保延元年（1135年）には左大弁となるなど、白河院政期後期から鳥羽院政期前期の時代にかけて順調に昇進していきました。

保延2年（1136年）には参議に任命されて公卿の仲間入りを果たし、左大弁や勘解由長官、大宰大弐の役職を兼任しました。彼の役割は重要であり、1132年には従四位下に、また1142年には従三位に昇進するなど、彼の評価と地位は高まりつつありました。久安元年（1145年）に官職を辞すと、翌年の久安4年（1148年）には出家し、同年11月24日に亡くなりました。

官歴

平実親の官歴を見ていくと、その昇進は非常に顕著です。以下のような昇進を遂げました：

• - 康和3年（1101年） 文章生に補任
• - 嘉承元年（1106年） 中宮少進に任官
• - 保安4年（1123年） 右少弁兼五位蔵人に任命
• - 保延2年（1136年） 参議に昇格
• - 永治2年（1142年） 従三位に昇叙

このように彼は多くの重要な役職にある一方で、家族や背景も彼のキャリアに影響を与えました。

系譜

• - 父: 平時範
• - 母: 平経章の娘
• - 妻: 藤原為隆の娘
• - 男子: 平範家（1114-1161）

平実親は政治的に有能であり、家庭も貴族の者たちとの結びつきを大事にしていました。彼の生涯は、平安時代の貴族としての典型的な姿を映し出しています。

平実親の政治的な活動や官位の昇進は、当時の貴族社会における影響力を強く示していると言えるでしょう。

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