広島県道436号香淀三次線

広島県道436号香淀三次線は、広島県三次市内に位置する一般県道の一つです。この路線は、市の北部にある作木町香淀を起点として、南下し、市の中心部に近い三原町を終点としています。

路線データと概要

本路線の総延長は6.6キロメートルと比較的短いです。主なデータは以下の通りです。

起点: 三次市作木町香淀（国道375号交点）
終点: 三次市三原町（国道54号交点）

起点は三次市作木町香淀で、ここで国道375号に接続し、三次市北部や周辺地域へのアクセスを担います。終点は三次市三原町にあり、主要幹線道路である国道54号（国道184号との重用区間）に接続することで、三次市の中心部をはじめとする広範な地域への接続点となっています。

特徴的な区域未決定区間

この県道の最も特徴的な点は、全線が供用されているものの、終点に至るまでの一部区間が「区域未決定」とされていることです。具体的には、三次市作木町大山にある区域決定区間の終点から、三次市三原町の終点（国道54号交点）までの間がこれに該当します。

三次市作木町大山の区域決定区間終点には、その場所を示す看板が設置されています。この看板より先の未決定区間は、現状では道幅の狭い林道として利用されています。この林道が、実質的に県道436号線の終点部へと接続しています。

将来的には、この林道区間が正式に県道として区域に編入される可能性が高いと考えられています。しかしながら、なぜ現在まで区域決定が見送られているのか、その具体的な理由は明らかにされていません。この未決定区間の存在は、路線の連続性や将来的な整備計画において、一つの課題として捉えることができます。区域編入が実現すれば、路線としての整合性が高まるでしょう。

歴史

広島県道436号香淀三次線は、1996年（平成8年）4月25日に広島県告示第469号により、県道として正式に認定されました。

認定から8年後の2004年（平成16年）4月1日には、三次市および双三郡の全町村（吉舎町、三良坂町、三和町、君田村、作木村、布野村）、甲奴郡甲奴町が対等合併し、新たな「三次市」が誕生しました。この広域合併に伴い、本路線の起点の所在地表記も変更されました。合併前の「双三郡作木村香淀」から、合併後の行政区分である「三次市作木町香淀」へと改められています。この地名変更は、日本の市町村合併の歴史を示す一例であり、多くの道路情報にも影響を与えました。

地理と沿線施設

本路線の全線は、三次市のみを通過します。路線の沿線には、三次市作木町に位置する香淀郵便局などの地域施設が存在します。

路線の大部分は、三次市北部の山間部や比較的閑静な地域を通過するものと推測されます。前述の区域未決定区間が林道であることからも、この県道は、大規模な交通量を処理する幹線道路というよりは、地域内のアクセスや特定の集落・施設を結ぶ生活道路、あるいは国道へのアクセスルートとしての性格が強いと考えられます。

接続する主な道路

国道375号: 起点（三次市作木町香淀）
国道54号: 終点（三次市三原町）※国道184号と重用

これらの接続により、本路線は三次市の北部地域と中心部を結ぶ役割を果たし、周辺の主要な道路網へのアクセスを提供しています。

総延長は短いながらも、区域未決定区間というユニークな特徴を持つ広島県道436号香淀三次線は、三次市内の地域交通を支える重要な一般県道です。その将来的な整備状況に地域住民や道路利用者の関心が寄せられるでしょう。

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