広瀬駿二

広瀬駿二は、1918年2月5日に生まれ、2006年3月1日に没した日本の大蔵官僚です。山梨県出身で、1941年10月に高等試験行政科に合格、同年12月には東京帝国大学法学部政治学科を卒業しました。翌1942年1月に大蔵省に入省し、預金部兼銀行局に配属されました。

戦時中は、1942年3月に香港占領地総監部付、1943年2月には陸軍司政官・香港占領地総監部付を歴任しました。1944年7月には総務局、さらに大東亜大臣秘書官を務めました。終戦後の1945年4月には福島税務署長に就任しています。

その後、大蔵省内で要職を歴任し、1946年8月には大臣官房文書課、1948年6月には主計局へと異動しました。1951年4月には主計局総務課長補佐、1952年7月には主計局主計官付主査兼主計局総務課、1952年8月には主計局主計官補佐を歴任しました。1953年4月には主計局主計官（通商産業、運輸担当）、1954年6月には主計局主計官（通商産業担当）として、主に予算編成に関わる業務を担当しました。

1955年8月には行政管理庁管理部管理官、1957年8月には行政管理庁行政管理局管理官を務めた後、同年8月には再び大蔵省に戻り、主計局主計官兼主計局総務課（企画担当）に就任しました。1958年7月には主計局主計官（総理府、特別機関、司法・警察、大蔵担当）として、幅広い分野の予算を担当しました。

1960年7月には国税庁長官官房総務課長に就任し、税務行政にも携わりました。1963年5月20日には関東信越国税局長、1965年6月18日には理財局次長、1967年8月4日には大臣官房財務調査官（大臣官房担当）、1967年11月7日には証券局長と、大蔵省内の要職を歴任しました。

1969年5月10日に大蔵省を退官した後も、経済界で活躍しました。同年5月には関西経済連合会常務理事（〜1971年）、1971年9月には日本万国博覧会記念協会理事、1972年12月には海外経済協力基金理事を歴任しました。1973年1月からは商工組合中央金庫副理事長（〜1981年9月20日）を務め、1981年からは同顧問となりました。

広瀬駿二は、大蔵官僚として、戦後日本の経済復興と発展に貢献した人物の一人と言えるでしょう。また、退官後も経済界で活躍し、その知識と経験を活かしました。

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