座頭市海を渡る

『座頭市海を渡る』

概要

『座頭市海を渡る』は、1966年に公開された時代劇映画で、勝新太郎が盲目の侠客・座頭市を演じる人気シリーズの第14作です。これまでのシリーズでは、関東地方を舞台にした物語が多かったのですが、本作では初めて四国を舞台にしています。また、敵役も従来のやくざ一家ではなく、馬賊という異色の設定となっており、シリーズの中でも独特の雰囲気を醸し出しています。

あらすじ

これまで斬ってきた人々の霊を弔うため、四国八十八ヶ所巡礼の旅に出た座頭市。彼は金毘羅様で、二度と人を斬ることがないようにと願掛けをします。しかし、旅の途中、栄五郎という男に襲われ、やむを得ず彼を斬ってしまいます。その後、主を失った馬を追っていくと、たどり着いたのは栄五郎が住んでいた芹ヶ沢の集落でした。栄五郎の妹・お吉は、兄を殺した相手が市だと知り、一度は斬りかかりますが、市の無抵抗な態度に心を動かされます。お吉の話によると、栄五郎は土地の馬喰である藤八に借金があり、そのために藤八の仲間である新造の弟を殺したとされており、市を襲うよう仕向けられたということでした。藤八は、暴力で芹ヶ沢を支配しようと企んでおり、それを知った市は、お吉の後見人となり、村を守ることを決意します。一方、芹ヶ沢の名主である権兵衛は、市を上手く利用して、藤八一家と対決させようと目論んでいます。そんな中、ついに藤八一家が村を襲撃する日がやってきます。村人たちは皆、扉の向こうに隠れてしまい、市はたった一人で藤八一家に立ち向かうことになります。

スタッフ

企画：久保寺生郎
原作：子母沢寛
脚本：新藤兼人
監督：池広一夫
撮影：武田千吉郎
美術：西岡善信
音楽：斎藤一郎
編集：谷口登志夫

キャスト

座頭市：勝新太郎
お吉：安田道代
栄五郎：井川比佐志
権兵衛：三島雅夫
藤八：山形勲
安造：東野孝彦
常念坊：五味龍太郎
新造：守田学
カギ松：伊達三郎
五郎兵衛：杉山昌三九
与左衛門：原聖四郎
トラ鮫：勝村淳
金右衛門：荒木忍
平太：堀北幸夫
暴力スリ：千波丈太郎
よく喋る男：田中邦衛
旦那衆：沖時男、越川一、寺島雄作
和尚：東良之助
安造の母：小林加奈枝

外部リンク

座頭市海を渡る - allcinema
座頭市海を渡る - KINENOTE
座頭市海を渡る - オールムービー（英語）
* 座頭市海を渡る - IMDb（英語）

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