弓部

弓部（きゅうぶ）

弓部は、漢字を部首によって分類したグループの一つです。康熙字典214部首においては、57番目に位置づけられています（3画の部首としては28番目）。

概要

「弓」の字は、その形が弓の形状を象っていることに由来します。部首として用いられる場合、主に弓の種類、性質、部分、あるいは弓を使用する動作など、弓に関わる意味を表す漢字を構成します。弓部は、この「弓」の形を要素として持つ漢字を分類する際に用いられます。

部首の通称

弓部は、文化圏によって異なる通称を持っています。

日本: 「ゆみ」、「ゆみへん」と呼ばれます。
中国: 「弓字旁（gōng zì páng）」と呼ばれます。
韓国: 「활궁부（hwal gung bu、ゆみの弓部）」と呼ばれます。
英米: 「Radical bow」と呼ばれます。

部首字

弓部の部首字は「弓」です。

音韻

広韻: 居戎切、東韻
詩韻: 東韻、平声
三十六字母: 見母

各言語での発音

日本語:
音読み：キュウ（キウ）（漢音）、ク・グウ（呉音）
訓読み：ゆみ
中国語:
ピンイン：gōng
注音：ㄍㄨㄥ
ウェード式：kung
朝鮮語:
訓音：활（hwal、ゆみ）、궁(gung)

例字

弓部に属する代表的な漢字には、以下のようなものがあります。

基本となる字: 弓
その他の例: 𢎗、𢎘、𢎙、㢧、弔、𢎜、弖、弟、㢴、𢑎、引、𢎞、弘、弛、𢎧、𢎵、弦、弥、弧、弱、強、張、弾、弼、彅、㣆、彎

これらの例字からも分かるように、弓部は弓そのものだけでなく、弓に関わる動作や状態を表す漢字も多く含んでいます。例えば、「引」は弓を引く動作、「弦」は弓の弦、「強」や「弱」は弓の強度、「張」は弓を張る様子を表します。

弓部は、漢字の成り立ちや意味を理解する上で重要な役割を果たしています。部首を知ることで、漢字の意味を推測したり、関連する漢字をまとめて学習したりすることが可能になります。

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