志布志中継局

志布志中継局について

志布志中継局は、鹿児島県志布志市の陣岳中腹に位置するテレビ放送の中継局です。この中継局は、地域住民にとって重要な情報源であり、地元のテレビ番組を安定して視聴するために欠かせない存在です。また、同一地点にはコミュニティFM局であるFM志布志の送信所も設置されており、地域の情報発信にも貢献しています。

放送エリア

志布志中継局は、志布志市（特に旧志布志町）を中心とした曽於南部地域を主な放送エリアとしています。しかし、電波は遠方にも届き、曽於市大隅町や鹿屋市輝北町、さらには霧島市福山町牧之原など、末吉中継局や鹿屋中継局、鹿児島親局からの電波が届きにくい地域でも受信されることがあります。また、東串良町や肝付町の一部地域では、鰐塚山からの電波と合わせて受信されることもあります。

電波の特性

志布志中継局は、宮崎県との県境に近い場所に位置していますが、電波が県外に漏れないように調整されています。一方で、西方面は肝属平野が広がっているため、障害となる山が少なく、30キロメートル以上離れた鹿屋市街地でも受信が可能です。FM志布志に関しては、放送対象地域が志布志市のみであるため、スピルオーバーが過剰になるという問題がありました。この問題により、FM志布志は、おおすみFMネットワーク内の他の2局（FMかのや、FMきもつき）と同時開局予定だったものが、2ヶ月遅れての開局となりました。

送信設備

デジタルテレビ放送

志布志中継局のデジタルテレビ放送は、2008年6月26日に予備免許が交付され、同年7月15日から試験放送が開始されました。同年8月4日に本免許が交付され、8月11日から本放送が開始されています。送信所はNHKと民放4社の2か所に分かれています。

アナログテレビ放送

アナログテレビ放送は、2011年7月24日をもって全て廃止されました。

FMラジオ放送

FMラジオ放送は、2006年9月4日に予備免許、10月10日に本免許が交付され、10月13日の13時に本放送が開始されました。当初は空中線電力20W、ERP48Wで送信していましたが、2009年7月に志布志市松山町に2Wの中継局を設置したため、出力を10Wに減力しました。なお、送信所の画像は中継局設置以前のものです。

関連情報

志布志中継局の関連情報として、以下の項目も参照してください。

鹿児島親局テレビ・FM放送所: 鹿児島県のテレビ局・FM局の親局に関する情報
隼人ラジオ放送所: 鹿児島県のAMラジオ局の親局に関する情報

外部リンク

FM志布志局の送信所/陣岳山 - おおすみFMネットワーク公式サイトには、中継局の拡大写真が掲載されています。

参考文献

日本放送協会・編 『NHK年鑑 1966（1966年版）』 1966年9月 ISBN 4-89714-778-6
『鹿児島テレビ10年史』 鹿児島テレビ放送、1980年、27頁。
『南日本新聞』 1982年9月26日・1994年3月31日。
『全国テレビジョン・FM・ラジオ放送局一覧』 NHKアイテック、2002年。
『コミュニティ放送局に予備免許 ~鹿児島県内で4局目が開局予定~』九州総合通信局、2006年9月4日。
『鹿児島県内４局目のコミュニティ放送局が開局 ～NPO志布志コミュニティ放送に免許を付与～』九州総合通信局、2006年10月11日。
『鹿児島県志布志地区の地上デジタルテレビジョン放送局に予備免許』九州総合通信局、2008年6月26日。世帯数は2000年の国勢調査が基準。
* 『無線局免許情報検索』 総務省、2008年10月13日閲覧。


この中継局は、地域における情報伝達の重要な役割を果たしており、その存在は地域社会にとって不可欠であると言えるでしょう。

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