志津見ダム

志津見ダムについて

志津見ダム（しつみダム）は、島根県飯石郡飯南町に位置し、一級河川斐伊川水系の神戸川に建設されたダムです。このダムは国土交通省中国地方整備局によって管理されている国土交通省直轄ダムで、斐伊川水系の治水と島根県への利水を目的としています。そのため、特定多目的ダム法に基づいて設計された特定多目的ダムとして、国の支援を受けて建設されました。ダムの高さは81メートルに達し、重力式コンクリートダムとしての特性を持っています。

ダムによって形成された湖は、志津見湖（しつみこ）と名付けられています。この湖は美しい自然に囲まれた人造湖であり、地域住民や観光客にとっても憩いの場となっています。

ダム建設の背景

神戸川は、中国山地の女亀山を起源とする斐伊川の支流であり、その流域では洪水の危険が高い地域です。特に1976年（昭和51年）以降、洪水対策としての計画が強化され、神戸川水系工事実施基本計画が策定されることになりました。この計画に基づき、斐伊川と神戸川の治水対策を一体的に進めることが決まり、志津見ダムの建設に至ったのです。ダムは2011年（平成23年）に完成し、高い防災効果を発揮しています。

ダム管理と訪問

志津見ダムには、ダムの管理を行う管理所が隣接して設置されています。ここでは、特にダムに興味がある訪問者に向けて、ダムカードの配布が行われています。ダムカードは、ダムを訪れた記念として人気があり、多くのダムファンにとって貴重なコレクションアイテムとなっています。管理所は9時から17時まで開いており、多くの人々が訪れるスポットとなっています。

アクセス情報

志津見ダムへのアクセスは、車を利用するのが最も一般的です。最寄りのインターチェンジは吉田掛合ICで、そこから国道54号を経由し、掛合・恩谷方面へ向かいます。所要時間は約50分程度です。

このように、志津見ダムは治水や利水の重要な役割を担い、地域の防災と観光に寄与している特定多目的ダムです。訪れることで、地域の自然や歴史を感じることができる場所となっています。

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