忠臣蔵・いのちの刻

忠臣蔵・いのちの刻

『忠臣蔵・いのちの刻』は、1988年12月28日にTBSで放送されたテレビドラマです。石井ふく子さんがプロデュースした「忠臣蔵」を女性の視点から描くシリーズの第3作にあたります。

概要

本作は、浅丘ルリ子さんが演じる大石りく（大石内蔵助の妻）を主人公とし、赤穂浪士と深く関わった7人の女性たちの人間模様を描いています。これまで男性中心に語られてきた忠臣蔵を、女性たちの視点から捉え直した点が特徴です。また、石井ふく子さんと縁の深い美空ひばりさんが、照月尼役として病気快復後初のドラマ出演を果たしたことでも話題となりました。これは美空さんにとってTBS最後の時代劇出演作品となりました。

キャスト

大石りく：浅丘ルリ子
大石内蔵助：児玉清
大石主税：植草克秀
大石吉千代：天間信紘
吉良上野介：若山富三郎
瑤泉院：久我美子
堀部安兵衛：沢竜二
前原伊助：新克利
潮田又之丞（そば屋の又吉）：中条きよし
原惣右衛門（煙草売り・惣右衛門）：藤岡琢也
近松勘六：橋爪淳
神崎与五郎：三上直也
左右田孫兵衛：渡辺篤史
寺坂吉右衛門：岡本信人
梶川与惣兵衛：丹波哲郎
梶川多加：奈良岡朋子
手裏剣お七：浅田美代子
明石屋清兵衛：伊東四朗
花屋与市：小倉一郎
お見立て屋・おみの：小川知子
髪結・おこう：乙羽信子
濱松屋おくに：香川京子
宇野仁斎：鈴木清順
犬医者・お菊：竹下景子
女船頭・かよ：中田喜子
紅蔦屋・恭助：三田村邦彦
照月尼：美空ひばり

豪華なキャストが名を連ね、それぞれの役柄を魅力的に演じています。

スタッフ

プロデューサー：石井ふく子
演出：鴨下信一
脚本：服部ケイ
音楽：小川寛興
ナレーション：森光子

実力派のスタッフが集結し、ドラマを盛り上げています。

舞台

1990年12月には、帝国劇場で『雪の華─忠臣蔵いのちの刻─』として舞台化されました。石井ふく子さんが演出を務め、浜木綿子さんが主演しました。舞台版もドラマ版と同様に、女性の視点から忠臣蔵を描いた作品として評価されました。

シリーズ作品

本作は、以下の作品に続くシリーズ3作目です。

女たちの忠臣蔵（1979年）
忠臣蔵・女たち・愛（1987年）

これらの作品と合わせて観ることで、より深く忠臣蔵の世界を楽しむことができます。

『忠臣蔵・いのちの刻』は、女性たちの視点から忠臣蔵を描いた、見応えのあるドラマです。豪華キャストの演技や、美しい映像、感動的なストーリーなど、見どころ満載の作品です。

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