思春期 (映画)

映画『思春期』について

1952年8月28日に公開された『思春期』は、東宝が製作・配給したモノクロ・スタンダードの日本映画です。監督は丸山誠治、製作は田中友幸が担当しました。

影響と時代背景

この映画は、イタリア映画『明日では遅すぎる』（1950年）から強い影響を受けているとされています。思春期の少年少女の心理描写を扱った作品であり、その後の大映の性典映画の先駆けとも評されています。当時の社会情勢や若者の心情を反映した作品として、映画史においても重要な位置を占めています。

キャスティング

特筆すべき点として、本作には当時高校生だった久保明が本名である山内康儀として出演しています。彼は劇中の役名である「久保明」を芸名として使用するようになりました。このキャスティングは、『明日では遅すぎる』に倣い、本物の高校生を起用したのではないかと久保自身が推測しています。

キャスト

本作には、以下のような俳優が出演しています。

原田先生：三国連太郎
久保明：山内康儀（現・久保明）
野村春雄：江原達怡
水谷邦夫：大前亘
西田眞弓：岡田茉莉子
中里京子：中西みどり（現・青山京子）
久保光枝：小夜福子
野村安造：佐々木孝丸
野村きみ：三田照子
中里信之：清水将夫
中里靜子：英百合子
西田彦一：村上冬樹
西田なつ：沢村貞子

スタッフ

映画制作には、以下のスタッフが参加しました。

監督：丸山誠治
製作：田中友幸
脚本：棚田吾郎、丸山誠治
音楽：大木正夫
撮影：山崎一雄
美術：北辰雄
録音：保坂有明
照明：岸田九一郎

参考文献

別冊映画秘宝編集部 編『ゴジラとともに 東宝特撮VIPインタビュー集』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年。

外部リンク

思春期 - allcinema
思春期 - KINENOTE
* 思春期 - 文化庁日本映画情報システム

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