戸塚 (新宿区)

戸塚の概要

戸塚（とつか）は、東京都新宿区の北部に位置する地区で、かつて旧豊多摩郡戸塚町として存在していました。現在の行政地名では戸塚町一丁目のみが残っていますが、住居表示は実施されていません。

この地区は、JR山手線の高田馬場駅を挟み、西は神田川に架かる小滝橋から東は早稲田大学早稲田キャンパスまで約2.6km、南は諏訪通りから北は神田川まで約0.9kmと、東西に長い形状をしています。

歴史と変遷

かつては新宿区戸塚町一丁目から四丁目までが存在していましたが、1975年の住居表示実施により、高田馬場一丁目から四丁目、西早稲田一丁目から三丁目などに変更されました。しかし、現在でも戸塚警察署や地域情報紙「コミュニティ とつか」など、この地域一帯の地名として「戸塚」の名が残っています。

学生街と福祉の街

戸塚周辺は、早稲田大学をはじめ、小学校、中学校、専門学校などが集まる学生街として古くから知られています。また、福祉の街としても有名で、日本点字図書館などの全国的な団体や、アムネスティ・インターナショナル日本支部、国境なき医師団、ピースボートなどの国際的な活動を行う団体の事務所が点在しています。

文化と祭り

この地域には、最古の富士塚が存在し、水稲荷大社では毎年7月下旬の土日に「高田富士祭り」が盛大に開催されます。

現在の戸塚町一丁目

住居表示実施以降、戸塚町一丁目のみが残っています。早大南門通りの東沿いに位置し、早大通りを境に南北に分断されています。北側町域は、大隈庭園とリーガロイヤルホテル東京が大部分を占めており、住宅はごくわずかです。南側町域は、早稲田キャンパスと早稲田中高に挟まれた住宅街となっています。

主な施設

リーガロイヤルホテル東京
早稲田大学
大隈庭園
大隈記念講堂
小野梓記念館

なお、早稲田キャンパスは西早稲田に位置します。

交通

町域の北端は新目白通りに接しています。南側町域は主要道路には接していませんが、早稲田通りの馬場下町交差点から地下鉄早稲田駅前交差点が南側を通っています。

公共交通機関としては、リーガロイヤルホテル東京前に都営バスの早稲田降車場があるほか、早大南門通りを都営バス学02系統の早大正門行きが通過します。徒歩圏内には、都営バスの早大正門停留所や東京メトロ東西線の早稲田駅があります。

人口と世帯数

2023年1月1日現在、戸塚町一丁目の世帯数は172世帯、人口は236人です。

学区

区立小・中学校の学区は以下の通りです。

小学校：新宿区立戸塚第一小学校
中学校：新宿区立西早稲田中学校

事業所

2021年現在、戸塚町一丁目の事業所数は42事業所、従業員数は994人です。

戸塚の名を冠する施設

戸塚の名を冠する施設は、西早稲田町域と高田馬場町域に点在しています。

西早稲田町域：戸塚第一小学校、戸塚第一幼稚園、戸塚警察署
高田馬場町域：戸塚第二小学校、戸塚第二幼稚園、戸塚地域センター、戸塚特別出張所、戸塚第三小学校、戸塚第三幼稚園、戸塚公園

その他の情報

郵便番号：169-0071（集配局：新宿北郵便局）

関連事項

戸塚町
西早稲田駅
ぼんち（株式会社中央軒）：1933年に戸塚町で創立
書を捨てよ町へ出よう：寺山修司の映画、戸塚の都電沿線が舞台

外部リンク

新宿区

もう一度検索