戸沢民十郎

戸沢 民十郎（とざわ たみじゅうろう）

戸沢民十郎は1878年5月20日に香川県小豆郡安田村で生まれ、1952年9月23日に逝去した日本の政治家及び弁護士です。彼は衆議院議員として活躍し、憲政会を経て立憲民政党に所属していました。また、司法参与官としても知られています。

学歴と初期のキャリア

戸沢は1909年に東京帝国大学法科大学独法科を卒業後、故郷の高松市で弁護士事務所を設立しました。この時期から法律の実務に従事し、地元の社会に根付いていきました。彼の法律家としてのキャリアは、高松市の市議選に挑戦し、1914年に当選したことで始まります。同市での活動は彼の後の政治活動への礎となりました。

1918年には香川県会議員にも当選し、その知名度を高めていきました。弁護士としての業務を続ける傍ら、東京市への進出を計画し、さらなる発展を遂げるために新たな弁護士事務所を開業しました。

衆議院議員としての活動

1924年、第15回衆議院議員総選挙において当選し、政治の舞台に本格的に登場します。以後、彼は衆議院議員として連続して5回当選を果たすなど、政治的影響力を増していきました。特に、第2次若槻内閣においては司法参与官としての役割を果たし、司法制度の発展にも寄与しました。

経済界での活動

政治活動の傍らで戸沢は民間の経済活動にも積極的に関与しており、南満洲太興合名会社の理事に就任しました。さらに、その子会社である天図鉄道公司の総弁職を務めるなど、幅広い業務を展開しました。こうした企業運営の経験は、政治的な決断や観点に大きな影響を与えたと考えられます。また、図們鉄道会社の監査役としても活動し、交通インフラの発展に寄与しました。

最後に

戸沢民十郎の生涯は、法曹界と政治の両方での多大な貢献によって彩られています。彼の業績は、当時の日本の政治や法律界において、重要な役割を果たしました。1952年にこの世を去るまで、彼の活動は後進の政治家たちに影響を与え続けたといえるでしょう。

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