戸脇

戸脇（とわき）

戸脇は、岡山県津山市に属する地域の一つです。その読み方は「とわき」であり、郵便番号は709-4622が割り当てられています。

地理

地域の中心を東西に流れるのは倭文川です。地理的な位置関係を見ると、東側は美咲町の錦織地区および打穴下地区と、北側は津山市内の久米川南地区と、西側は同じく津山市内の桑下地区と境を接しています。また、南側は再び美咲町の打穴下地区に隣接しており、津山市と美咲町との境界に位置する地域であることがわかります。地域内を流れる主要な河川としては、東西に貫く倭文川のほか、打穴川も挙げられます。

歴史

戸脇の近現代における行政区画の変遷は、たび重なる合併によって特徴づけられます。

明治時代：1889年（明治22年）6月1日の町村制施行に伴い、それまでの久米北条郡戸脇村は単独の村としての存在を終えました。このとき、戸脇村は同じ久米北条郡内の桑上村、桑下村、福田上村、福田下村と合併し、新たに発足した倭文東村の一部、「大字戸脇」となりました。
郡の再編：1900年（明治33年）4月1日には、郡の統合が行われました。久米北条郡が久米南条郡と合併し、両郡の区域をもって久米郡が設置されます。これにより、倭文東村、したがって大字戸脇も久米郡の一部となりました。
昭和前期の合併：1940年（昭和15年）9月1日、久米郡内の行政区域に見直しがあり、倭文東村は倭文中村と合併しました。この合併により、新たな村である倭文村が誕生し、戸脇は倭文村の構成要素として引き継がれました。
昭和後期の合併：戦後、さらなる合併が進められます。1955年（昭和30年）1月1日には、倭文村が周辺の大井町および久米村と合併し、広範な地域を管轄する久米町が成立しました。戸脇はこの久米町の一部となりました。
* 平成の大合併：そして、平成期における市町村合併の大きな流れの中で、久米町もその姿を変えることとなります。2005年（平成17年）2月28日、久米町は苫田郡に属していた加茂町と阿波村、勝田郡に属していた勝北町とともに、津山市に編入されました。この合併により、戸脇は現在の岡山県津山市の地名として位置づけられることになったのです。こうして、戸脇は明治以来、倭文東村、倭文村、久米町を経て、現在の津山市の一部となるまでの変遷をたどりました。

交通

地域内を通過する主要な道路としては、国道429号が挙げられます。この国道の一部区間は、岡山県道159号久米中央線と重複しています。また、地域にとって重要な生活道路である岡山県道159号久米中央線も通っており、こちらも一部が国道429号と重複する形となっています。

施設

戸脇地域内には、公共施設としてリサイクルセンター久米が設けられています。これは地域の環境衛生や資源循環に貢献する重要な施設です。

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