故郷へかえりたい

故郷へかえりたい（カントリー・ロード）

「故郷へかえりたい」（原題: Take Me Home, Country Roads）は、アメリカのシンガーソングライター、ジョン・デンバーの代表的な楽曲の一つです。1971年に発表されるやいなや、全米2位の大ヒットを記録し、現在に至るまで世界中で愛され続けています。作詞・作曲は、ジョン・デンバー、ビル・ダノフ、タフィー・ナイバートの共作です。

概要

この曲は、ウェスト[[バージニア州]]を歌った歌詞が特徴で、同州の象徴的な歌として広く認知されています。2014年には、ウェスト[[バージニア州]]の4番目の州歌として正式に採用されました。ただし、歌詞に登場するブルーリッジ山脈はウェスト[[バージニア州]]を通過しておらず、シェナンドー川も一部しか流れていないという地理的な誤りも指摘されています。これは、作者らが制作時にその事実を知らなかったためと言われていますが、ウェスト[[バージニア州]]内のハーパーズ・フェリーからは、実際にブルーリッジ山脈とシェナンドー川の両方を一望できることから、ファンに指摘されて作者が驚いたというエピソードも残っています。

この曲は、スポーツの応援歌としても親しまれています。Jリーグのベガルタ仙台のサポーターは、公式戦でフェアプレーフラッグと選手入場時にこの曲を歌います。また、ラグビーワールドカップ2019では、ラグビー日本代表がチームの結束を高めるために、替え歌「ビクトリーロード」を歌い、大きな話題となりました。

2023年4月12日には、アメリカ議会図書館によって、永久保存録音物として全米録音資料登録簿に登録されることが発表されました。

多彩なカバーバージョン

「故郷へかえりたい」は、数多くのアーティストによってカバーされています。以下に代表的な例を挙げます。

オリビア・ニュートン＝ジョン: 1974年のアルバム『レット・ミー・ビー・ゼア』に収録。日本でもシングルカットされ、オリコン洋楽チャートで15週連続1位を獲得しました。TBS系列のテレビ番組『おはよう700』や、スタジオジブリのアニメ映画『耳をすませば』のオープニング曲としても使用され、幅広い世代に親しまれています。
田中星児: 「カントリー・ロード〜故郷へ帰りたい」としてカバー。TBSテレビ『おはよう700』の主題歌として使用されました。
* 本名陽子: 映画『耳をすませば』の挿入歌・エンディングテーマとして、「カントリー・ロード」を歌いました。宮崎駿が作詞したオリジナルの日本語歌詞で、映画の世界観をより一層引き立てています。作中には、主人公が作詞したという設定で「コンクリート・ロード」という替え歌も登場します。

その他、チェリッシュ、ロレッタ・リン、レイ・チャールズ、キャンディーズ、尾崎紀世彦、イズラエル・カマカヴィヴォオレなど、ジャンルや世代を超えた様々なアーティストがこの曲をカバーしています。また、日本語のカバーだけでなく、広東語やウクレレ用に編曲されたバージョンも存在します。

まとめ

「故郷へかえりたい（カントリー・ロード）」は、美しいメロディーと心に響く歌詞で、世界中の人々の故郷への想いを掻き立てる名曲です。ジョン・デンバーのオリジナルバージョンはもちろんのこと、様々なアーティストによるカバーバージョンを通して、この曲の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。

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