新人王戦 (中国囲碁)

中国囲碁新人王戦：若手棋士の登竜門

中国囲碁新人王戦は、中国棋院が主催する若手棋士のための棋戦です。1994年に創設され、多くの若手棋士がこの棋戦をステップに、その後の囲碁界で活躍しています。

歴史

創設当初は「新人王戦」という名称でしたが、2007年の第14期からは「建橋杯中国囲棋新人王戦」として開催されました。その後も、「海克力斯杯中国囲棋新人王戦」（2019年）、「馬橋杯中国囲棋新人王戦」（2020年〜）と、スポンサー名が冠される形で名称が変更されています。

2007年から2011年までは「建橋杯女子新人王戦」も別途開催されていましたが、2012年からは再び統合されています。

主催・後援

主催：中国棋院、上海棋院
共催（24期-）：上海市囲棋協会、上海市閔行区体育局、上海市閔行区馬橋鎮人民政府
後援：（1-13期）囲棋週報、（14-22期）上海建橋学院、（23期）海克力斯自動化設備有限公司

優勝賞金

優勝賞金は時代によって変動しており、以下のようになっています。

-18期：3万元
19-20期：5万元
21-22期：6万元
23期：20万元
24期-：12万元

中韓新人王対抗戦

1998年から2005年まで、本棋戦の優勝者は中韓新人王対抗戦に出場していました。

女性棋士の活躍

2014年には、於之瑩が女性として初めて優勝し、賞金6万元の他に奨励金計7万元が贈られました。

出場資格

出場資格も時代によって変更されています。

1-13期：30歳・七段以下
14-22期：20歳以下（19期以降は女子は22歳以下）
23期-：18歳以下（女子は20歳以下）

対局方式

トーナメント方式で争われ、決勝は三番勝負で行われます。持ち時間は各2時間、1分の秒読み5回です。

歴代優勝者

歴代の優勝者には、以下の棋士が名を連ねています。

1期 (1994年): 梁偉棠
2期 (1995年): 邵煒剛
3期 (1996年): 常昊
4期 (1997年): 劉鈞
5期 (1998年): 邵俊傑
6期 (1999年): 胡耀宇
7期 (2000年): 劉世振
8期 (2001年): 古力
9期 (2002年): 彭筌
10期 (2003年): 孔傑
11期 (2004年): 邱峻
12期 (2005年): 古力
13期 (2006年): 李喆
14期 (2007年): 周睿羊
15期 (2008年): 周睿羊
16期 (2009年): 時越
17期 (2010年): 范廷鈺
18期 (2011年): 范廷鈺
19期 (2012年): 范廷鈺
20期 (2013年): 陶欣然
21期 (2014年): 於之瑩
22期 (2015年): 廖元赫
23期 (2019年): 周泓余
24期 (2020年): 屠暁宇
25期 (2021年): 屠暁宇
26期 (2022年): 王星昊
27期 (2023年): 許一笛

女子歴代優勝者

女子新人王戦の歴代優勝者は以下の通りです。

1期 (2007年): 曹又尹
2期 (2008年): 李赫
3期 (2009年): 唐奕
4期 (2010年): 李赫
* 5期 (2011年): 李赫

中国囲碁新人王戦は、中国囲碁界の未来を担う若手棋士たちの活躍を育む、重要な棋戦として、今後も注目されていくことでしょう。

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